左から:高岡交通株式会社 渡辺守人代表取締役、高岡市 角田悠紀市長、中田地区コミュニティ協議会 道谷悦一会長、博報堂 中村信DXソリューションデザイン局長、瀬川侑希富山県議会議員
マイカー乗り合い公共交通サービス展開第一弾「ノッカル中田」実証実験を開始
中田地区コミュニティ協議会( 会長:道谷 悦一 )、富山県高岡市( 市長:角田悠紀 )、博報堂( 本社:東京都港区、代表取締役社長:水島 正幸 )は11月8日、富山県高岡市中田地区の住民移動に係る課題解決のため、マイカー乗り合い公共交通サービス「ノッカル中田」の実証実験を開始した。
このノッカル中田は、先に富山県朝日町で導入の「ノッカルあさひまち」を応用した最初の取組み。なお同実験は、国土交通省の「事業者協力型自家用有償旅客運送」制度に即し、博報堂が開発したMaaSシステムを使用するもの。
具体的なサービス概要は、中田地区を行き来するドライバーの車に、移動したい乗客が文字通り「乗っかる」仕組み。ドライバーは助け合いの精神のもと自分の予定に合わせて、近所の利用者を自分の車に乗せて目的地まで送迎する。対して利用者は、ドライバーの予定を見て前日迄に電話またはLINEで予約をしてドライバーの車で目的地まで移動する。
当地(中田地区)では、これまでも運転免許返納者の増加や、運転に不安を覚えてきた人が増える中で、持続可能な取組みとして路線バスをPRするなど様々な取組みを行って来た。しかし今回は地区の移動手段を更に増やすべく、ノッカル中田の実証実験を行う事にした。
なおこれらは地域の実情に応じた持続可能な運行を実現するため、運行主体はコミュニティ協議会が担い、ドライバーは中田地区の住民が担当。運行管理については高岡交通が運行経費の一部を高岡市から支援を受ける体制となっている。そこでまずは運行地域を中田地区の一部地域(般若野・はんにゃの)に限定。以降、順次中田地区全域に広げていく体制を採る。
今回の参画三者は、ノッカル中田により現在、移動に困っている人だけでなく、将来、移動に困る可能性のある世代も安心して住み続けられるまちを目指し助け合いの交流により地域の活性化へと繋げて行きたい構えだ。
実証実験実施期間:令和4年11月8日~
利用対象者:中田地区居住で会員登録した対象者(会員登録は無料)
ドライバー:2種免許保有又は国土交通大臣認定講習を受講した地区住民
料金:片道500円/回・人の一律運賃
運行形式:事前予約制
予約期限:利用希望日の前日の17時までに要予約
<各者の役割>
コミュニティ協議会:ノッカル中田の運行主体、ドライバー/利用者の募集及び管理
高岡市:運行サポート
博報堂:サービス設計サポート、システム提供
<本実証実験の協力>
高岡交通株式会社:ノッカル中田の運行管理