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2019年5月16日【テクノロジー】

日産自動車の中畔副社長が第2世代プロパイロットの概要発表

松下次男

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 そもそも日本国内に於ける高精度地図の実現には、自動車メーカーを筆頭に電機メーカーと地図測量会社等が共同出資で設立した「ダイナミックマップ基盤」が協調して取り組んできた。

 

そうした流れと並行して日産自動車・モービルアイ・ゼンリンの3社は、日本全国の高速道路を対象に自動運転用の高精度地図の知恵を持ち寄り、独自作製するとしていたものが2018年度中に完成。今回、公の場として初めて日の目を見た。

 

今回の機能実現は、リアルタイムに情報を追加・更新できるこの地図データが重要な役割を担っている。要は道路や建物などの時間的な変化が少ない「静的情報」に、時間の移行と共に変化する「動的情報」を紐付け、車載カメラで撮影した映像を基に地図データを生成していく。

 

 

この「静的情報」と「動的情報」の組み合わせゆえに、夜間に於ける機能低下も殆ど無視できるレベルに収まっているという。

 

 

 なお具体的な走行実証では、全国津々浦々の高速道路を実際に走って検証した。それでも走行環境下で考えられる併走・追従する車両間のシーン想定は無限に広がるため、日産がテクニカルセンター内に備えている6本の巨大なアクチュエーターで車両の動きを制御していく6軸モーションベースのドライビングシミュレーターをフル活用した。

 

プロパイロット2.0の実搭載は、今秋日本で発売するスカイラインを皮切りに、グローバル市場で順次投入されていく予定だ。第1世代のプロパイロットは、グローバルの7モデルに採用され、累計35万台を超えている。

 

第2世代のプロパイロット2.0は先進技術の「ニッサン インテリジェント モビリティ」のもと、今後2022年度までに投入を計画するグローバル20車種の主力車種に採用し、商品価値向上に活かすことになる。

 

中畔副社長は今後の日産の先進領域技術について「電動化、運転支援技術、コネクテッドそれぞれ進化させていく」とし、プロパイロット2.0は「3D、AI(人工知能)を搭載しており、運転支援技術として世界最高レベル」と評価した。

 

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。