ユーグレナ社は6月2日、次世代バイオディーゼル燃料である「サステオ」を、中川物産のグループ会社である中日リースの名港潮見給油所で、6月10日から一般向けに継続販売すると発表した。なお、サービスステーション(ガソリンスタンド/以下、SS)での、サステオの一般向け継続販売は初であると云う。
中川物産は、2011年度から環境省のエコ燃料利用推進補助事業に採択され、商業ベースとしては初となるバイオガソリン「E3(※1)」を製造し、現在、東海・近畿地方各地のSSを中心に販売。今回、日本をバイオ燃料先進国にすることを目指す「GREEN OIL JAPAN」宣言(※2)に賛同し、「サステオ」の普及拡大を目指し、その取り扱いを開始した。
ユーグレナ社が製造・販売する「サステオ」は、使用済み食用油やユーグレナ(藻の一種であるミドリムシ)由来の油脂等を原料とする、既存の車両に搭載される内燃機関でも使用できる化石燃料由来の軽油と同等の性質を持つ炭化水素燃料(バイオ燃料)。燃焼の際にはCO2を排出するが、原料となるユーグレナも使用済みの食用油の原材料である植物も成長過程で光合成によってCO2を吸収するため、実質的なCO2排出量はプラスマイナスゼロと見做されることに加え、食料との競合や森林破壊といった問題を起こさないことから、カーボンニュートラルの実現に貢献する持続可能性に優れた燃料として期待されていると云う。
サステオの供給先は、バスや配送車、消防車などの車両、タグボートやフェリーなどの船舶、商業用ジェット機や双発機などの飛行機と、陸・海・空の全領域に拡大・多様化しているが、SSでの一般向け継続販売は、今回が初の取り組みとなる(昨年4月期間限定で販売/※3)。
<サステオの販売について>
– 実施内容:サステオ(バイオ燃料20%混合品)の販売
– 販売店:名港潮見給油所
– 所在地:愛知県名古屋市港区潮見町37-24
– 日程:2022年6月10日(金)より
(営業日:月曜~金曜8時半~19時 休業日:日曜)
ユーグレナのバイオジェット燃料(SAF)供給で協業するなど、持続可能な社会づくりへの貢献やカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを推進してきた両社は、SSでのサステオの一般販売を通じて、より多くの人にバイオディーゼル燃料を身近に感じてもらう機会を提供すると共に、今後も環境に配慮したサステナブルな取り組みを実施していきたいとしている。
※1:ガソリンに植物由来のバイオエタノール3%を混合した自動車用燃料(バイオガソリン)。
※2)GREEN OIL JAPAN:https://www.euglena.jp/businessrd/energy/greenoiljapan/
※3:(ユーグレナ・ニュースリリース)サービスステーション(ガソリンスタンド)でユーグレナバイオディーゼル燃料を一般向けに初販売(2021年3月22日付):https://www.euglena.jp/news/20210322-2/
■中川物産:http://www.nakagawa-bussan.co.jp
■ユーグレナ:https://euglena.jp