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2024年11月1日【MaaS】

長門市湯本、AIデマンド交通システムの実証事業を開始

坂上 賢治

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山口県長門市、MaaS基盤開発のREA西日本旅客鉄道(JR西日本)、山口第一交通傘下の冨士第一交通の4者は10月28日、REAが提供するクラウド型AI自動ルート作成システム「Noruuu-Sharing」、JR西日本が提供する移動生活をサポートするMaaSアプリ「WESTER」を活用して、冨士第一交通の運行で山口県長門市の湯本・市街地地区に於いてAIデマンド交通の実証運行を開始した。

 

予てより長門市では「だれもがどこでも最低限の交通サービスを享受できるまち」を目指して、デマンド交通の市内全域への導入を進めるなど交通空白地域を解消してきた。

 

しかし現段階では、人口減少や高齢者の運転免許保有率の上昇などにより、公共交通の利用者層は減少しているため、今後も更なる住民の移動ニーズを踏まえた更なる利便性の向上と、需給バランスの取れた効率的な公共交通サービスが鍵になるとみられている。

 

そうしたなかで今実証運行では、国土交通省の「共創・MaaS実証プロジェクト」を活用して地域交通の利便性の向上、商業施設・医療機関・教育機関との連携を介した潜在的なデマンド利用者の創出、システムによる運行データの可視化・分析を検証。長門市に適したAIデマンド交通の可能性を模索していく。

 

なお今年6月からは、長門市と新山口駅を結ぶ「長門市~新山口駅直行便」にも既にAIデマンド交通機能を導入済みであることから、市内の移動パートについても利便性の向上を目指していく構えだ。

 

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今回の実証事業の概要と検証項目は以下の通り

 

<1>実証概要

  • (1)地域公共交通の利便性向上、運行事業者の負担軽減のため、「予約型デマンド交通」を導入する(利用者からの予約を受け付け、予約があった時のみ運行するサービス)。またサービスを利用できるのは長門市在住の方に限る。
  • (2)商業施設、医療機関(福祉施設)、教育機関と共創し、予約アプリ教室開催や告知等を通じて利用者及び未利用者の発掘、増加を目指す。
  • (3)分析やアンケートをもとに次年度以降の運行時間や運賃等の見直しを検討する(運行時間、運賃は現行通り)。

 

 

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<2>実証期間
  運行期間:2024年10月28日~2025年1月31日までの月曜日~金曜日
  ※ただし、土日及び12月29日~1月3日は除く

 

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<3>対象地域
 山口県長門市(湯本地区~市街地区)
 乗降場所は上記地域内で予め設定されているご自宅周辺場所、商業施設、医療機関(福祉施設)、教育機関等

 

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¥<4>運行時間
  湯本地区→市街地【1便】08:00頃【2便】09:00頃【3便】10:00頃【4便】12:00頃
  市街地→湯本地区【1便】11:00頃【2便】14:00頃【3便】16:00頃

 

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<5>運賃
一乗車につき必要です。車内でお支払いください。
  区域内 300円(小学生以下100円)
  区域外 500~700円(小学生以下150~200円)

 

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<6>利用方法 

  •  (1)会員登録
     まずは冨士第一交通(0120-39-2030)に電話で会員登録する。
     この際、長門市在住であることの確認する。
  • (2)予約
     WESTER「配車予約サービス」、WEB予約、もしくは電話予約する。
     利用日の10日前~前日17時まで予約可能。
     ■WESTER「配車予約サービス」
     WESTERアプリの「予約」から予約する。
  • (WESTERアプリのダウンロードが必要)
     ■WEB予約
     以下のURLから予約する(WESTERアプリのDLは不要)。
     https://demand.jrw-ruralmaas.com/index.html?utm_source=nagato&utm_medium=qr&utm_campaign=web

 

 

  •  ■電話予約 
  • 冨士第一交通有限会社
  • 電話番号:0120-39-2030
  • コールセンター営業時間:24時間365日
  • <注意事項>
    ・悪天候、やむを得ない事情等により運行を中止する場合がある。
    ・乗車時刻に乗車場所にいらっしゃらない場合は運行を取りやめる場合がある。

 

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クラウド型AIルート作成システム「Noruuu-Sharing」について
「Noruuu-Sharing」は、利用者の予約情報に応じて自動的に最適なルートを判断しドライバーへ配車指示を出す、クラウド型AI自動ルート作成システム。複数人での乗合配車をリアルタイムに効率よく行うことができるので、交通事業者のドライバー不足を補い車両稼働率の向上が図れる。地方エリアにおいてラストワンマイルを埋める有効な交通手段として活用が期待でき、地域の活性化に貢献する。
https://rea-fun.com/service/noruuu

 

 

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株式会社REA
所在地:東京都中央区築地3丁目7-11 CUBE TSUKIJI 3F
代表者:代表取締役 坂田 敬次郎
事業内容:クラウド型AI自動ルート作成システム「Noruuu-Sharing」開発・提供
     クラウド型AI配車アプリシステム「Noruuu-Ride」の開発・提供
企業HP:https://rea-fun.com/
主要株主:JR西日本イノベーションズ株式会社
     株式会社Revamp
     山口第一株式会社
     株式会社みつばモビリティ

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

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1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。