モビリティランドは6月23日、ツインリンクもてぎ(栃木県・茂木町)で、10月1日から3日に開催を予定していた「2021 FIM MotoGP世界選手権シリーズ 日本グランプリ」を中止すると発表した。なお、日本GPの開催中止は、昨年(2020年10月16日~18日)に続き2年連続。
MotoGP日本グランプリ(以下、日本GP)は、シーズン後半のスケジュールを進める上で、6月中旬の開催判断が必要となるが、国内外における移動や滞在等、現時点においては開催確約が不可能であると判断し、プロモーターであるドルナスポーツ社とも協議し、中止の決断を下した。
なお、鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)で開催予定のF1 Honda日本グランプリ(10月10日決勝)および“コカ・コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース(11月7日決勝)については、引き続き、開催に向け、準備を進めると云う。
MotoGPの日本GP中止決定に際し、ドルナスポーツ社のカルメロ・エスペレータCEOは、以下のようにコメントしている。
「2021 MotoGPシリーズの後半のスケジュールを決定するため、 大会運営および輸送を調整する上で6月を期限として判断しなければなりませんでした。このことでモビリティランドも日本GPの開催の可能性についての確証が必要となりました。
しかしながら、現時点の状況において確証はできず我々も大変悲しいことではありますが、2022年にモテギに戻るという決断をしました。最高峰クラスに日本の3メーカーが参戦するFIM MotoGP世界選手権において、まさにこのスポーツの礎を築いている日本はどれだけ重要な国かわかりません。
1992年に開催された現在のMotoGPの元となる第一回目から今日に至るまで素晴らしい日本GP大会を主催してくださっているモビリティランドの皆さまに感謝いたします」。
また、モビリティランドの田中薫 代表取締役社長は、以下のようにコメントしている。
「MotoGPの日本GPについて、今年こそはという思いで開催に向けて準備を進めてまいりましたが、シーズン後半のスケジュールを進める上でこのタイミングでの判断が必要となり、現時点の国内外の移動・滞在に関する状況を考慮すると中止の判断をせざるをえないという結論に達しました。
残念な気持ちでいっぱいですが、ファンの皆様、関係者の皆様におかれましてはご理解くださいますようお願いいたします」。