MotoGP世界選手権シリーズを統括するドルナスポーツ社と、日本グランプリを主催、運営するモビリティランド ツインリンクもてぎ(栃木県・茂木町)は、10月16日(金)~18日(日)に開催が予定されていた「2020 FIM MotoGP世界選手権シリーズ 日本グランプリ」の中止を決定した。
ドルナスポーツ社は、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を防止しつつ、シリーズを成立させるため、チャンピオンシップ関係者の大移動を伴う遠征開催を避け、ヨーロッパ内での開催を優先。モビリティランドは、その再構築の要請を受け、開催中止を判断した。
なお、本大会の中止に伴い、10月17日(土)に開催予定の公道パレード「グランプリロードR123パレード」も中止となる。
日本グランプリ中止に際して、ドルナスポーツ社CEOのカルメロ=エスペレータ氏は、以下のように話している。
「他に類を見ないツインリンクもてぎにおけるMotoGP日本グランプリの中止を発表することになり大変残念に思います。
MotoGPファミリーは、現在レースシーズン再スタートに向けて必死に調整作業を行っています。最大の安全策をとり、かつできるだけ多くのレースの開催ができるよう検討しています。
このような方向性でどのように調整したら良いか、FIMとDORNAはIRTAやMSMAと協議した結果、11月中旬まではヨーロッパにとどまり、ヨーロッパの中でできる限り多くのMotoGPの大会を行うことと判断しました。
したがって海外の大会の開催がもし可能になったとしてもそれは11月中旬以降となり、Motul日本グランプリを開催するには一年の後半の季節の状態を考えると遅すぎます。
このことをモビリティランドと協議した結果、2020年の日本グランプリは開催できないという判断に至りました。MotoGPに対するモビリティランドのご協力に心から感謝いたします」。
また、モビリティランド代表取締役社長の田中薫氏は、以下のように話している。
「MotoGP日本グランプリについて、開催を目指して準備を進めておりましたが、日本国内にとどまらず欧州諸国での今後の状況変化や、渡航規制の延長が見込まれる状況の中、統括団体であるDORNAとの協議の結果、今年度のシリーズ戦成立のためにやむなく要請を受け入れ中止の判断をいたしました。
ご来場を楽しみにされていたファンの皆様、関係者の皆様におかれましては、ご理解くださいますようお願いいたします」。