西日本旅客鉄道( JR西日本 )は2月22日、ICカード乗車券〝ICOCA( イコカ )〟の機能をアンドロイド( Android )OSを搭載したスマートフォンで利用出来る「モバイルICOCA for Android」の提供を3月22日から開始すると発表した。なおAppleのiPhone対応については「検討中」としている。
これに先駈けJR西日本では、アンドロイド版対応のモバイルICOCAプレサイトを公開した( 正式な案内サイトは3月中旬に公開予定としている )。
日本国内に於ける交通系ICカードのスマホアプリへの搭載は、他社に先駈けたJR東日本の「モバイルSuica」、首都圏・関東圏の私鉄やバスなどが対応する「モバイルPASMO」に続き3例目。西日本エリアでは初のサービス提供となる。
但しこの「モバイルICOCA」は、大人運賃でのみ利用可能な設定。従って小中高校生向けの通学定期券、2区間定期券、2区間分割購入の定期券。小児運賃や身体障害者・知的障害者割引運賃での利用は不可。敦賀駅以北の区間を含む定期券も利用出来ない。
モバイルICOCAアブリは3月22日以降、ダウンロード可能に
「モバイルICOCA for Android」アブリは3月22日以降、Google Playストアから「モバイルICOCAアプリ」などの検索を介してダウンロードが出来るようになる。
対応機種は、Android 10.0以上、かつ最新版の「おサイフケータイ アプリ」がインストールされたスマートフォンに限られる。
アプリのダウンロードとインストールを行った後、モバイルICOCAアプリを起動させてJR西日本グループ共通のポイントサービスのWESTER(ウェスター)IDに登録。更にクレジットカードの登録設定を行うとICOCAが発行される。既にWESTER会員の場合は会員登録は不要だ。
このモバイルICOCAアプリで、電車の乗車、チャージや定期券の購入が可能となる他、ICOCA対応の店舗での支払いも行なえる。
チャージは事前登録したクレジットカードだけでなく、券売機からの現金でのチャージにも対応する。
「モバイルICOCAサポートセンター」からのサポートも開始される
またJ-WESTカードを登録した上でのチャージや定期券などを購入すると、WESTERポイントが最大3パーセントになる( ※J-WESTゴールドカードの場合。その他のJ-WESTカードは最大1.5パーセント。期間は当面の間を予定 )。
列車や一部ICOCA加盟店の電子マネー利用でも、WESTERポイントが付与される。払戻しやスマートフォンの機種変更や故障・紛失時の再発行も可能。
その他、「モバイルICOCAサポートセンター」( 電話やチャット )でサポートも受けられる( 3月中旬から開始予定 )。
登録できるクレジットカードは、本人名義のクレジットカード( J-WESTカード、JCB、VISA、MasterCard、AMERICAN EXPRESS )が登録出来る( 但し事前に各クレジットカード発行会社での本人認証サービス< 3Dセキュア>の登録が必要 )。
ちなみに海外発行カードなど一部カードは利用できない。また事前に各クレジットカード発行会社での本人認証サービス(3Dセキュア)の登録が必要。
JR西日本では、以下キャンペーンなどが期間限定で実施される予定
・使用開始日が2023年4月1日以降の定期券を、モバイルICOCAで購入すると、購入額の2パーセント分のWESTERポイントが進呈される( 3月22日~4月8日 )。
・モバイルICOCAによる買い物等( 交通利用以外 )の5回利用で、WESTERポイントを500ポイントを進呈( 2月22日~4月30日 )。
JR西日本では、ICOCAカードは開始から20年で約2800万枚に至っている事に感謝を述べつつ、モバイルICOCA版については、来たる2027年度を目処に500万人の顧客獲得を目指したいと話している。サービスに係る特典や詳細は、モバイルICOCAのプレサイトを閲覧されたい。