NEXT MOBILITY

MENU

2024年6月28日【政治経済】

国交省、型式認証不正での行政処分4社を見送り

坂上 賢治

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 

国土交通省は6月28日、先の「型式指定申請」の認証不正問題で出荷停止を指示していた3社を解除。4社の行政処分見送った。

 

より具体的には、上記不正行為の報告があったマツダ、ヤマハ発動機、本田技研工業、スズキの4社へ6月5日を皮切りに順次立入検査を実施。立入検査では、報告内容の事実関係や組織体制等を確認した。

 

個々には事実関係の確認・精査を行うと共に、不正行為が確認された車種について基準適合性の確認を実施。そうしたなかに於いて、マツダ、ヤマハ発動機、本田技研工業では再発防止策を実施中であること。スズキに於いては再発防止策の実施を完了していることを確認した。加えて上記4社では、新たな不正行為は発見されなかった。

 

上記を踏まえ、マツダ、ヤマハ発動機、本田技研工業に対して、今後も型式指定申請に係る不正行為の再発を防止するため、各社で策定した再発防止策を確実に実施すると共に、その実施状況について当分の間、半年毎に報告するよう指導した。

 

加えて上記に、スズキを含む4社で不正行為が確認された計31車種では、基準適合性の確認を行ったところ、31車種全てで基準に適合していることを確認した。このため、マツダ、ヤマハ発動機に対する現行生産車計3車種(マツダ2車種、ヤマハ発動機1車種)の出荷停止の指示を解除した。

 

またマツダ、ヤマハ発、ホンダ、スズキに対する行政処分は見送った。スズキを除く3社に対しては、再発防止策を実施して半年ごとに報告するよう文書で行政指導した。残るスズキに関しては、不正の時期が古く再発防止策を完了しているとして指導を見送った。一方、トヨタ自動車は引き続き調査中としている。

 

調査完了:83社
 不正行為なし:79社
 不正行為あり:4社 (マツダ、ヤマハ発動機、本田技研工業、スズキ)
調査継続中:2社
 現時点で判明した不正行為なし:1社
 現時点で判明した不正行為あり:1社 (トヨタ自動車)

 

CLOSE

坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。