国土交通省は、鉄道・運輸機構から2月6日付けで申請のあった九州新幹線(武雄温泉・長崎間)の工事実施計画の変更について、4月12日付けで認可した。
変更は、九州新幹線(武雄温泉・長崎間)の工事費等を現認可額の約5,009億円から約6,197億円に変更するもの。増加額は1,188億円となる。
[九州新幹線(武雄温泉・長崎間)の主な変更認可内容]
<工事費の変更>
– 現認可額:約5,009億円
– 変更額:約6,197億円
– 増加額:1,188億円
<外的要因>
○労務単価の上昇等による増 518億円
・ 当初見込年率1%→2%の物騰に伴う増額
・ 消費税率の改定による増額
○耐震設計標準の改訂等による増 109億円
・ 東日本大震災を踏まえた耐震設計基準の改定(平成24年(2012年)9月)等に伴う増額
<事業の実施に伴うもの>
○関係機関との協議による増 439億円
・ 新幹線工事に関する地元との協議結果に伴う増額(工事用進入路見直し等)
○現地状況の精査による増 297億円
・ 事業着手後に判明した地盤条件等の見直しに伴う増額(斜面防災対策等)
<コスト縮減>
○発生土の運搬先の見直し等による減 ▲175億円
[主な変更認可内容]
○九州新幹線(武雄温泉・長崎間)については、フリーゲージトレインの導入断念に伴い、佐世保線複線化工事の区間を、肥前山口・武雄温泉間から大町・高橋間(※)に変更。
※ 同区間の複線化により、武雄温泉駅での対面乗換方式による開業に伴う特急列車の本数の増加に対応可能。
■鉄道建設・運輸施設整備支援機構:https://www.jrtt.go.jp/