（左から）三菱自動車工業社長の加藤隆雄氏、港区の武井雅昭区長

三菱自動車工業（以下「三菱自動車」）は4月28日、新型コロナワクチン巡回接種用車両として東京都港区へプラグインハイブリッドEV『アウトランダーPHEV』を無償貸与すると発表した。

この取り組みは、同社が2019年8月から推進している、電動車両を活用した自治体への支援活動「DENDOコミュニティサポートプログラム」に港区が賛同し実現したもの。

『アウトランダーPHEV』は、給電機能（AC100V、最大1500Wの給電が可能）を用いてラゲッジルーム内の冷凍庫へ給電し、移動中にワクチン輸送用保冷剤を冷却するほか、ワクチン接種に伴う訪問医療チームの巡回などの活用が想定されている。

また、自然災害等による不測の停電に備え、自家発電設備のないワクチン接種会場のバックアップ電源としての役割も期待されている。

ワクチンを輸送するための保冷バッグ。右奥は『アウトランダーPHEV』から給電している冷凍庫

この貸与にあたり、4月28日に港区役所にて感謝状の贈呈式が行われ、武井区長及び三菱自動車社長の加藤隆雄氏が出席した。

式典にて、加藤氏は「港区と当社は昨年、東京都内で初めて災害時協力協定を締結いたしました。この協定がきっかけで、ワクチン巡回接種時にプラグインハイブリッドEVをご活用いただくというお話につながりました。今回、『アウトランダーPHEV』の機能を生かしてお役に立てることを大変嬉しく思います」と述べた。