三菱自動車工業は6月28日、日本政策投資銀行(以下、DBJ)が実施する「DBJ環境格付」に於いて、「環境への配慮に対する取り組みが特に先進的」という最高ランクの格付を取得し、同格付に基づく融資を受けたことを発表した。
また27日、その表彰が行われ、三菱自動車から代表執行役副社長の池谷光司氏(写真:中央左)、執行役の廣實郁郎氏(写真:右)、サステナビリティ推進部長の松井貴子氏(写真:左)が出席。日本政策投資銀行の北所克史常務執行役員(写真:中央右)から池谷副社長に認定証が手渡された。
「DBJ環境格付」は、DBJが開発したスクリーニングシステム(格付システム)により企業の環境経営度を評点化し、優れた企業を選定するという世界初の融資メニュー。今回、三菱自動車は、特に以下の取り組みが高く評価された。
1.2030年に電動車(*1)の販売比率を50%とする長期目標(*2)を打ち出すと共に、販売会社での「電動ドライブステーション(電動DRIVE STATION)」を通じた情報発信や、独自のユーザーサポートプログラムである「電動車両サポート(*3)」の提供などによって電動車の普及拡大を図り、電動化技術の強みを生かした環境貢献に積極的に取り組んでいる点。
2.主要サプライヤーとの間で脱炭素化に向けた対話を実施するだけでなく、第三者機関を活用しながら取引先のCSRの取り組みに対する調査及び改善状況のフォローアップを進めることにより、持続可能なサプライチェーンの構築に努めている点。
3.「2050年、CO2排出実質ゼロ」社会の実現に真摯に取り組むことを掲げた「環境ビジョン2050(*2)」を策定し、電力供給の最適化を目指したV2G(Vehicle to Grid)の実証実験(*4)などを通じ、電動車を活用した新たなソリューションの可能性を追求することで、長期的な観点で事業活動を通じた社会課題解決を推進している点。
三菱自動車は、「モビリティの可能性を追求し、活力ある社会を作る」のビジョンの下、今後も長期的な視野を持ち透明性のある情報開示に努めると共に、サステナビリティに関する取り組みを全社的に推進していくとしている。
*1:電動車:電気自動車、プラグインハイブリッド車、ハイブリッド車。
*2:詳しくは、三菱自動車の「環境計画パッケージ<https://www.mitsubishi-motors.com/jp/sustainability/environment/einitiatives/>」を参照。
*3:詳しくは、「三菱自動車 電動車両サポートとは<https://ev-support.mitsubishi-motors.co.jp/service/index.html>」を参照。
*4:詳しくは、(三菱自動車2020年8月6日付プレスリリース)「電気自動車をバーチャルパワープラントのリソースとして活用するV2Gビジネス実証事業の試験運転開始について<https://www.mitsubishi-motors.com/jp/newsrelease/2020/detailk806.html>」を参照。