NEXT MOBILITY

MENU

2022年1月18日【物流】

三菱重工、倉庫内の無人化物流ソリューションを製品化

NEXT MOBILITY編集部

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 

 

三菱重工業および三菱重工グループの三菱ロジスネクストとオカムラは1月18日、倉庫内の無人化物流ソリューションを製品化すると発表した。

 

物流現場においては、フォークリフトオペレーターの人手不足や増加・変動する荷物に対する保管スペースの確保といった課題がある。これらの課題を解決するべく、無人フォークリフト開発の実績を有する三菱ロジスネクストと搬送・仕分け機器などの物流システム機器に強みを持つオカムラが、それぞれの知見を持ち寄って共同開発を実施した。

 

今回製品化した無人化物流ソリューションは、レーザースキャナーで反射板をスキャンし現在地を認識して走行する三菱ロジスネクストの「PLATTER Auto」と、シャトル(搬送台車)がラック内のレーンを走行しパレット品の保管・入出庫を行うオカムラの「CYBISTOR」を連動させたもの。

 

 

 

 

具体的には、無人走行のPLATTER Autoが搬送するパレットをCYBISTORのラックに入庫し、ラック内ではシャトルがレーンの最奥部までパレットを搬送、格納する。出庫の際も同様に、シャトルがPLATTER Autoの元までパレットを自動搬送し、PLATTER Autoが次工程まで運搬する。これにより一連の物流作業を無人化でき、荷役業務の省人化・省力化に貢献。また、CYBISTORは通路スペースを必要としないことから、平置きや一般的なパレットラックと比較し、同じスペースでも約2倍の保管量を実現でき収納効率の向上にも貢献する。

 

 

■主な特長
– 高密度・大量保管
平置きや一般的なパレットラックと比較し、同じスペースでも約2倍の保管量を実現、収納効率が大幅に向上。

 

– 自動化・省人化
パレットの搬送に加え、有人でのフォークリフトでは難しい高段を含めたラック内のシャトルの間口変更もPLATTER Autoが自動で行うため、人手作業を大幅に削減。作業量、必要能力に応じて入庫はPLATTER Autoによる全自動、出庫は従来のフォークリフトを使用するといったフレキシブルな運用も可能。

 

– 自由なレイアウト
ラックとレーザー誘導方式フォークリフトの組み合わせであることから、コンベヤーなどで通路動線を遮ることなく自由なレイアウトで自動化を実現。区画をまたいだレイアウトや複雑な形状の倉庫へも導入可能。

 

– 導入・変更・拡張も簡単
大掛かりな設備工事が必要ないため設置も簡単、原状復帰が求められる賃借倉庫にも最適。フォークリフトはレーザー誘導方式で床面に経路テープが不要なため、走行経路の変更も画面で簡単に行える。

 

CLOSE

坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。