三菱ふそうトラック・バスは、川崎工場内(神奈川県川崎市)に生産設備と生産工程を集中管理する「コントロールセンター」を開設した。
新たに開設したコントロールセンターは、生産設備や工程の稼動情報をリアルタイムで集中監視する施設。
現在の生産状況把握だけでなく、工場内の設備機器の状態をIoTを活用して解析し、データに基づいた設備診断を行なうことにより、メンテナンスが必要なタイミングを通知し、故障を未然に防止。予知保全によりメンテナンスコストを抑え、トラブルによる休止時間を削減する。
また今後、ライブカメラによる監視システムや、組立て工程間のシーケンスの見える化を推進。川崎工場の生産設備の拡張と投資を進めることで、効率的で近代化された工場を目指す。
三菱ふそうは、同施策について、「Factory of the Future(未来の工場)」と呼ばれるイニシアティブの下、オートメーションやロボティックス、ITシステムなどの活用による、インダストリー4.0(*)対応への一環であるとしている。
*:ドイツ政府主導のAIやIoTを駆使して製造業のデジタル化を目指す国家戦略プロジェクト