三菱電機は、製造現場のシステム監視とプロセス制御を行うSCADA(※1)・IoT分析ソフトウエアなどを開発・販売する米国ソフトウエア会社のアイコニックス(ICONICS)の株式を追加取得し、三菱電機グループとして100%子会社化する。
なお、取引は米国関係当局からの認可取得を前提として、19年度中に完了する予定だと云う。
製造業でのIoT化ニーズが高まる中、三菱電機ではエッジコンピューティング領域のソフトウエアプラットフォームの「Edgecross(※2)」に対応した各種ソフトウエア製品群を投入し、e-F@ctory(イーファクトリー/※3)の推進を強化。一方、アイコニックスは、FA・PA/社会インフラ・ビル管理等の幅広い分野向けに、監視制御用ソフトウエア製品を開発、グローバルに販売している。
三菱電機は、アイコニックス子会社化により、同社の保有するソフトウエアの開発資産、ノウハウ、及びエンジニアを獲得し、e-F@ctoryを実現する製品の開発力を強化。IoT化などのさまざまなニーズに対応したソフトウエア製品を提供することで、製造現場でのデータ活用による生産性や品質のさらなる向上に貢献していきたいとしている。
※1:Supervisory Control and Data Acquisitionの略。シーケンサなどFA機器による生産現場などの監視制御やデータ収集を行うソフトウエア。
※2:FAとITを協調させるオープンな日本発のエッジコンピューティング領域のソフトウエアプラットフォーム。
※3:FA技術とITを活用し、開発・生産・保守の全般にわたるトータルコストを削減する三菱電機のFA統合ソリューション。
[アイコニックスの概要]
– 社名:ICONICS, Inc.
– 代表者:Russell L. Agrusa
– 所在地:100 Foxborough Boulevard, Foxborough, MA 02035, USA
– 設立:1986年6月
– 事業内容:SCADA製品の開発、販売、サービス
– HP:https://iconics.com/