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2023年5月30日【社会インフラ】

国交省、貨客混載制度の実施区域を見直し

坂上 賢治

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国土交通省は5月30日、貨客混載制度利用にあたる地域毎のニーズを踏まえ、貸切バス事業者やタクシー事業者がトラック事業の許可を取得した上で、過疎地域以外でもバス・タクシー事業に用いる車両で貨物の運送を行うことが出来る等の措置を講じることを公表した。

 

ちなみに、これまで貨客混載の実施については、乗合バス事業者は全国で。また貸切バス事業者、タクシー事業者及びトラック事業者は過疎地域又は過疎地域とみなされた区域で、人口3万人に満たない市町村(過疎地域)でのみ認められていた。

 

これが令和3年4月、複数の地方公共団体よりスーパーシティ提案の枠組みを通じて制度の見直しに関する提案がなされ、貨客混載に係る現行制度下ではカバーできない具体的なニーズ等を具体的に収集して検討。令和4年度中に結論を得て、令和5年度に速やかに必要な措置を講ずることを決めた。

 

これを踏まえて同省では、内閣府地方創生推進事務局と共同で実施した調査を前提に、過疎地域以外でも貨客混載の実施区域の見直し等の措置を講じる。

 

 

より具体的には、貸切バス事業者及びタクシー事業者によるトラック事業の許可の取扱いについて、当該地域関係者による協議が調ったことを条件に過疎地域以外でもバス・タクシー事業車両で貨物の運送を行うことができるようにする。

 

併せてトラック事業者による乗合バス事業、貸切バス事業及びタクシー事業の許可の取扱いも、上記と同じく地域の関係者による協議が調ったことを条件として、過疎地域以外でもトラック事業車両での旅客の運送を行うことができるようにする。

 

今後のスケジュールは以下の通り

 通達発出:令和5年5月30日(火)
 通達施行:令和5年6月30日(金)

 

当該制度の詳細
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001611588.pdf

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

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1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

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1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。