国土交通省は10月1日、大型車の冬用タイヤへの交換時期に車輪の脱落事故が急増する傾向を踏まえ、冬用タイヤ交換時の確実な作業の徹底を呼びかける「大型車の車輪脱落事故防止キャンペーン」を実施すると発表した。
国交省は、平成29年度に設置した「大型車の車輪脱輪事故防止に係る連絡会」における車輪脱落事故防止対策として、大型車の車輪脱落防止「令和3年度緊急対策」を取りまとめた。この緊急対策の確実な実施を図るため、同日より「大型車の車輪脱落事故防止キャンペーン」を行う。
– 実施期間
令和3年10月1日~令和4年2月28日
– 主な実施項目
・各地方運輸局が行う街頭検査における、大型車のホイール・ナットの緩みの確認
・運送事業者、タイヤ販売業者、自動車整備事業者等の関係者に向けて、啓発チラシを活用し確実な作業実施を依頼
・自動車運送事業者による「大型車のホイール・ナットの緩みの総点検」を実施
・ホイール・ナットへのマーキング等の活用を推進し、日常点検において、ホイール・ナットの緩みの点検を重点的に実施するよう啓発
■令和2年度の大型車の車輪脱落事故の発生状況
大型車とは、車両総重量8トン以上のトラック又は乗車定員30人以上のバス。
・発生件数は131件(対前年度比19件増加)
・冬期(11月~2月)に多く発生
・特に東北地域で多く発生
・車輪脱着作業後1ヶ月以内に多く発生
・車輪脱落箇所は左後輪に集中