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2020年11月27日【トピックス】

国交省、パナソニック子会社の建築資格不正取得を公表

NEXT MOBILITY編集部

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パナソニック オートモーティブエナジー大連有限会社・外観

 

 

国土交通省は11月27日、パナソニックから、同社連結子会社の「パナソニック環境エンジニアリング」と「パナソニックコンシューマーマーケティング」の社員の一部が、建設業法に基づく施工管理技士の資格を不正に取得していた疑義が発覚したとの報告を受け、その内容を公表した。

 

国交省は、パナソニックからの報告に対し、原因の究明及び再発防止の徹底、実務経験に不備のある社員が配置された工事がある場合は所有者等に対する丁寧な説明、物件調査の迅速な実施及び報告を指示するとともに、同事案に係る一連の調査、発生原因の究明、再発防止策の検討、品質の確認等については、第三者の有識者の参画を得て実施し、改めて報告するよう指示。

 

パナソニックに関しては、過去にも(平成18年9月)、パナソニックシステムソリューションズ社が、同社社員の監理技術者資格および施工管理技士資格の不正取得していたことを国交省に報告している。

パナソニック・ロゴ

[事案概要]

 

国交省は、11月27日、パナソニックから、同社の連結子会社の社員の一部が施工管理技士の資格を不適切に取得していた疑義が発覚した旨について、以下の報告を受けた。

 

・連結子会社であるパナソニック環境エンジニアリングとパナソニックコンシューマーマーケティングの社員37名(パナソニック環境エンジニアリング22名、パナソニックコンシューマーマーケティング15名)が保有する施工管理技士資格について、受検時における実務経験に不備があった疑義が確認されたこと。

 

・過去の不正取得問題(※)後にグループ全体で再発防止の取り組みを実施してきたにも関わらず、それ以降に一部会社の指示で不正取得していた疑義が確認されたこと。

 

※平成18年9月、パナソニックシステムソリューションズ社から、調査の結果、同社において監理技術者資格を不正に取得していたことが国交省に報告された。またその後、施工管理技士資格についても不正に取得していたことが報告された。

 

・当該連結子会社2社の他、本社においても第三者調査委員会を設置し調査を行うこと。

 

 

[国交省の対応]

 

<パナソニックへの指示>

 

①原因の究明及び再発防止の徹底

 

・パナソニック環境エンジニアリングおよびパナソニックコンシューマーマーケティングにおいて、今回の事態を招いた発生原因の究明を徹底して行うとともに、今後の再発防止策について検討すること。

 

・平成18年度以降、パナソニックグループ全体で再発防止の取組を行ってきたにもかかわらず、今回の事態を繰り返し招いたグループ全体としての発生原因の究明を徹底して行うとともに、グループ全体としての再発防止策について検討すること。

 

②所有者等に対する丁寧な説明、物件調査の迅速な実施および報告

 

・今後の調査により、実務経験に不備がある社員が監理技術者等として配置されていた工事が判明した場合は、物件の所有者等に対し速やかに事案の内容を丁寧に説明するとともに、品質等の確認方法について具体的な方針を示すこと。

 

・また、これらの工事について適正な施工が確保されていたかを迅速に調査し、その結果を物件の所有者等に速やかに報告すること。

 

③今回の事案に係る一連の調査、発生原因の究明、再発防止策の検討、品質の確認等については、第三者の有識者の参画を得て実施し、国土交通省に報告すること。

 

<合格取消と受検禁止措置>

 

国交省は今後、パナソニック又はその連結子会社からの報告を受け、不正の手段によって技術検定を受け合格した事実が明らかとなった合格者に対し、国交省は、建設業法施行令(昭和31年政令第273号)第40条の規定に基づき、当該合格を取り消すとともに、3年以内の期間を定めて技術検定の受検を禁止する手続きを行う。

 

 

[問い合わせ先]

 

・パナソニック株式会社 ブランド戦略本部 広報部

電話:(東京)03-3574-5661/(大阪)06-6908-0447

 

・パナソニック株式会社 コンシューマーマーケティングジャパン本部
コミュニケーション部 広報課

電話:(東京)03-5781-4183

 

・パナソニック環境エンジニアリング株式会社 経営企画室

電話:(大阪)06-6338-1852

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。