国土交通省は、深刻化する地上支援業務の労働力不足に対応するため、国内初の取組となる、空港の制限区域内での乗客・乗員の輸送を想定した自動走行の実証実験を、今年度中に実施すると発表した。
なお、今年度は、空港の制限区域内での自動走行の実装を目指した実証実験を実施するため、実証実験実施者の公募を、7月頃に予定している。
現在、我が国の空港では、訪日旅客4,000万人に向けて積極的な機能強化が進められている。しかし、その一方で、地上支援業務の労働力不足が深刻化。
航空局は、この課題に対応するため、官民が連携しながら先端技術を活用して業務の省力化・自動化を進めていくとしている。
[実証実験の概要]
<スケジュール>
平成30年 7月頃:国土交通省HPにて実証実験実施者の公募
平成30年10月頃~平成31年 2月頃:実証実験実施 ※時期は実施者と協議。
<参加要件>
公道における実証実験(レベル3以上)の実績があること。
利用技術は、車両自律型及び路車連携型のいずれか、若しくは両方であること。
<検証内容>
応募者の技術開発の状況を踏まえて同局が指定するルート(羽田空港、成田空港、中部空港、仙台空港のいずれか、主に建屋まわりなどの車両通行帯を想定)を走行し、安全性、施設環境等について検証を行い、実装に向けた課題の抽出を行う。
※参加要件や検証内容については、今後変更する可能性がある。
[問い合わせ先]
国土交通省航空局航空ネットワーク部空港技術課 長谷川、深谷
TEL:03-5253-8111 (内線49552、49558) FAX:03-5253-1656