国土交通省は、3月28日、全国初のETC2.0可搬型路側機を鎌倉に設置し、エリア観光渋滞対策に向けデータ取得を開始すると発表した。
国交省は現在、ICT・AI等の革新的な技術を活用し、警察や観光部局とも連携し、エリアプライシングを含む交通需要制御など、エリア観光渋滞対策への取り組みを進めている。
平成29年9月には、その実験実施地域として鎌倉市を選定し、有識者や地元関係者等とともに、既存のETC2.0等を活用した広域的な渋滞発生状況の分析に着手。
今回、鎌倉市の若宮大路に、全国で初めてETC2.0可搬型路側機を設置する。
同省は、これにより、エリアプライシングを含む鎌倉エリアの観光渋滞対策の検討を進める上で必要となる地域内の詳細な車の流動(位置、速度、急ブレーキ、経路等のプローブ情報)や、鎌倉市内に流入する車両のETC車載器の搭載車数のデータを、機動的に収集することが可能となるとしている。
[鎌倉市内への機器設置について(設置概要)]
運用開始:平成30年3月30日開始予定
設置箇所:神奈川県鎌倉市由比ガ浜2丁目
設置機器:ETC2.0可搬型路側機1基
[ETC2.0可搬型路側機について]
○ 既存支柱に簡単に設置・撤去が可能であり、一定期間の調査に最適
○ ETC2.0車載器のプローブ情報に加え、ETC車載器の情報も収集可能(※)
※ ETC車載器の情報収集とETC2.0車載器の情報収集の機能を切り替えることが可能
[ICT・AIを活用した観光渋滞対策]
観光地周辺で広域的に発生する渋滞を解消し、回遊性が高く、円滑な移動が可能な魅力ある観光地を創造するため、ICT・AI等の革新的な技術を活用し、警察や観光部局とも連携しながら、エリアプライシングを含む交通需要制御などのエリア観光渋滞対策の実験・実装を推進・支援する。