経済産業省は9月15日、米国のシリコンバレーに、起業家やスタートアップ、企業の新事業創出・オープンイノベーション担当者等が活用できる新たな拠点 を、今秋以降に開設。これに伴い、同日より入居者等の募集を開始すると発表した。
募集企業数は、オフィスメンバー(個室利用者)が5社程度。また、コワーキングメンバーが50社程度(1社あたり3名まで利用・登録可能)となる。
日本政府は、“スタートアップは、社会課題の解決と経済発展の実現を両立する“新しい資本主義”を体現する存在である”として、昨年「スタートアップ育成5か年計画 」を策定するなど、その支援に重点的に取り組んでいる。
経産省では、“日本にグローバルなスタートアップ・エコシステムを構築し、世界で勝てるスタートアップを創出するためには、海外のイノベーション拠点・人材とのネットワークが重要である”との考えから、「海外における起業家等育成プログラムの実施・拠点の創設事業」に於いて、これまでの起業家等の米国シリコンバレー等への派遣事業である「始動~Next Innovator~」を大幅に拡充したプログラム「J-StarX」を、今年度から新たに立ち上げ、欧米を中心とした世界各地のイノベーション拠点に日本の起業家や学生等を派遣する取組を進めてきた。
そして今回、世界と肩を並べる、新たな価値を提供できるスタートアップを創出するため、世界で最も発達したスタートアップ・エコシステムの一つである米国・シリコンバレー(パロアルト地区)に、海外展開を目指す日本のスタートアップを産学官で連携して支援するための施設を設立した。
経産省は、この新拠点が日本と米国・海外のスタートアップ・エコシステムの結節点となることを目指し、現地のアクセラレーターやベンチャーキャピタル等の民間企業、世界トップクラスの大学・学術機関、独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)をはじめとする行政機関といった産学官で連携、日本のスタートアップの海外進出を強力に後押ししていく。
また、米国・海外の企業を招いた日本のスタートアップ向けのピッチや、日本の企業を招いた米国のスタートアップ向けのピッチを実施するなど、日米双方向のオープンイノベーションの実現を目指すとしている。
[経産省・シリコンバレー拠点の概要]
– 所在地:212 Homer Ave, Palo Alto, CA 94301 アメリカ合衆国
– 階数・面積:地上2階、地下1階(合計約860㎡/約260坪)
– アクセス:
・Palo Alto City Hallより徒歩2分。
・Caltrain Palo Alto Sta.より徒歩10分。
・サンノゼ国際空港より車で20分(目安)。
・サンフランシスコ国際空港より車で25分(目安)。
<入居者・利用者の募集について>
– 募集企業数
・オフィスメンバー(個室利用者):5社程度
・コワーキングメンバー:50社程度(1社あたり3名まで利用・登録可能)
– 募集要項:シリコンバレー拠点利用者募集要項 (PDF)
– 応募フォーム・詳細等:https://www.mori.co.jp/img/article/230915_1.pdf
– 応募締切:2023(令和5)年10月6日(金曜日)23時59分(日本時間)
– 応募に関する問い合わせ先(メール):svc-info@mori.co.jp
[担当]
経済産業政策局 新規事業創造推進室長 富原
担当者:岡本、臼井、高柳
電話:03-3501-1511(内線 2536~2539)
メール:bzl-s-sansei-sinnkizigyousuisinn@meti.go.jp