経済産業省と国土交通省は3月29日、「乗用自動車のエネルギー消費性能の向上に関するエネルギー消費機器等製造事業者等の判断の基準等(平成25年経済産業省・国土交通省告示第2号)」等を改正し公布・施行した。
告示では、2025年度を目標年度とする重量車(車両総重量3.5トン超のトラック・バス等)の新たな燃費基準を定めている。
新たな燃費基準は、現行の2015年度燃費基準と比較して、トラック等は約13.4%の基準強化、バスは約14.3%の基準強化となる。
重量車の燃費については、「エネルギーの使用の合理化等に関する法律(省エネ法)」に基づいて設定された2015年度燃費基準を全社が達成。
しかし、エネルギー政策の観点から、より一層の燃費改善が必要とし、経済産業省及び国土交通省は、燃費基準に関する有識者会議(注1)設置。重量車の新しい燃費基準について審議を行い、昨年12月に2025年度を目標年度とする燃費基準がとりまとめられた。
このとりまとめを踏まえ、「乗用自動車のエネルギー消費性能の向上に関するエネルギー消費機器等製造事業者等の判断の基準等(平成25年経済産業省・国土交通省告示第2号)」及び「貨物自動車のエネルギー消費性能の向上に関するエネルギー消費機器等製造事業者等の判断の基準等(平成27年経済産業省・国土交通省告示第1号)」について所要の改正を行う。
注1:「交通政策審議会陸上交通分科会自動車部会自動車燃費小委員会」及び「総合資源エネルギー調査会省エネルギー・新エネルギー分科会省エネルギー小委員会自動車判断基準ワーキンググループ」合同会議
[新しい燃費基準の概要]
<目標年度>
2025年度
<燃費基準>
– トラック等:7.63km/L(注2)(現行の2015年度基準と比較して、約13.4%の基準強化)
– バス:6.52km/L(注2)(現行の2015年度基準と比較して、約14.3%の基準強化)
注2:重量区分別の基準を2014年度販売実績を踏まえて加重調和平均して算出した値
<対象範囲>
ディーゼル車
<今後の予定>
公布・施行 平成31年3月29日(金曜日)
■乗用自動車のエネルギー消費性能の向上に関するエネルギー消費機器等製造事業者等の判断の基準等(平成25年経済産業省・国土交通省告示第2号/PDF):https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/enterprise/equipment/pdf/01_jidousha.pdf
■貨物自動車のエネルギー消費性能の向上に関するエネルギー消費機器等製造事業者等の判断の基準等(平成27年経済産業省・国土交通省告示第1号/PDF):https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/enterprise/equipment/pdf/08_kamotsu.pdf