アラブ首長国連邦・ドバイ首長国で先の1号機に続き2号機でも実証継続
三笠製作所(本社:愛知県犬山市、代表:石田 繁樹)は2月20日、ドバイ警察と共に共同開発を進めて来た世界初の移動式交番「SPS‐AMV」( Smart Police Station-Autonomous Mobile Vehicle )の2号機の納車を完了したと発表した。
この活動は2018年に納車した1号機に続き、2号機で更に同国との共同による実証実験を継続したものとなる。
移動交番と称するSPS‐AMVは、移動遠隔自動運転の機能を持った無人交番。施設内部には警察行政サービス端末(SPS)を搭載している。同社がドバイ警察との共同プロジェクトとして開発を始めたのは2017年。
翌2018年年には、おおよそ150ヵ国・15万人近くを動員する大型展示イベント「GITEX(中東・アフリカ・南アジア地域最大の情報通信技術展示会/アラブ首長国連邦・ドバイで開催)」で1号機となるコンセプトモデルを発表した。
当地でSPS‐AMVが本格稼働すれば、スマートホンで同移動施設を希望の場所まで呼び出す事が可能になる。
なおこの移動交番の役割は、都市間を移動して移動先の住民に対して遺失物の紛失や盗難届等を受け付ける他、各種支払いサービスや住民票の出力を筆頭に約30の行政サービスも併せて提供するようしていくというコンセプトを持っている。
もちろん「交番」という名前に相応しく、ドバイ警察本部とインタラクティブで相互通信を実行。犯罪や交通違反を検知・通報するための前後方360°カメラシステムも威力を発揮していくのだと言う。
ちなみに今回の2号機では、「(1)速度違反や駐車違反を自動検出して通報する」「(2)ドバイ警察本部でSPS‐AMV前後方360°ライブストリーミング映像のVR視聴する」という2つの機能を実用化させて、ドバイ警察に於けるパトロール業務の負担軽減に繋げていく計画を成功させて行く構え。
他にも「不審者・不審車両の検出」「火災判定」「交通量調査」「道路状況の監視」「砂塵嵐・砂嵐予測監視システム」などの機能拡充を検討している。
三笠製作所では、アラブ首長国連邦からの要望に応える他、広く中東での生活安全の向上やQOLに寄与出来るよう、SPS‐AMVの更なるアップデートに努めていくと話している。
[主な開発・製造パートナー]
LED TOKYO株式会社
R2
株式会社オズコーポレーション
プラネックスコミュニケーションズ株式会社
株式会社大槇精機
株式会社4RE
DOGOH
株式会社チームゼット
[会社概要]
会社名 :株式会社三笠製作所
資本金 :1000万円
創業 :1978年5月
設立 :1986年7月
代表者 : 代表取締役 石田繁樹
事業内容 :自動運転車両の開発 各種ロボットの開発