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2021年3月15日【SDGs】

ミシュラン、仏帆船主と大西洋貨物輸送のCO2排出90%削減へ

NEXT MOBILITY編集部

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ミシュランは3月15日、脱炭素海上輸送サービスを提供するフランスの新興企業「ネオライン社(NEOLINE)」と海上貨物輸送の契約を締結し、2023年までにカナダ─フランス間のタイヤ輸送を開始すると発表した。

 

ネオライン社は、4,200㎡の帆を持つ全長136mの貨物船の船主として、風力エネルギーによる脱炭素海上輸送サービスを提供。脱炭素海運では、大西洋横断の海上輸送で現在のCO2排出量を90%削減することが可能であることから、フランスでは、主要な業界各社がサプライチェーンのエネルギー転換を目標に、同社との協業を始めていると云う。

ミシュランでは既に、2050年までに世界中の全工場でCO2排出量をゼロにするゼロ・エミッションに取り組んでるが、ネオライン社との提携は、物流面での脱炭素化を推進する初の取り組みとなる。

 

ミシュランはネオライン社と、2023年までに大西洋横断ライン(カナダのハリファックスとフランスのサン=ナゼール・モントワール・ド・ブルターニュ間)航路を開設し、1年後に2隻目を稼働する予定。最終的には、ネオラインにグループのコンテナ輸送の50%を委託する予定だとしている。

 

 

契約締結に際して、ミシュラングループのサプライチェーンディレクター であるピエール=マルタン・ユエ氏は、次のように述べてる。

 

「脱炭素輸送における初の取組みは、ロジスティクス分野のCO2を、2030年に2018年比で15%削減するミシュランのCSR戦略と完全に一致しています。私たちは、ネオライン社との新たな提携で、脱炭素化のイノベーションを促進します」。

 

また、ネオライン社のジャン・ザヌッティニ社長は、次のように述べている。

 

「イノベーションとサステナブルモビリティに注力するミシュラングループに参加できることを光栄に思います。ネオラインは環境にやさしい、荷主の経済および物流面の現状に即した輸送を開発しています。ネオラインは、フランスの業界リーダーであるミシュラン、ルノー、ベネトウ(Beneteau)、マニトゥ(Manitou)グループ、ジャズヘネシーアンドカンパニー(Jas Hennessy&Co)などからの信頼を受け、サプライチェーンの脱炭素化を担っています。ネオラインのソリューションで海上輸送の環境への負荷を大幅に低減し、フランスと国際海事機関の持続可能な開発目標の達成に貢献します」。

 

 

■ネオライン(英語):https://www.neoline.eu/en/

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。