新型「eCanter」のゴミ収集車の架装初完了「2023 NEW環境展」で初展示
三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)は5月24日から東京ビッグサイトで開催される「2023NEW環境展」で、電気小型トラック「eCanter」新型モデルのゴミ収集車を初出展した。
今回展示したゴミ収集車仕様の新型「eCanter」は、極東開発工業、モリタエコノスが架装を行った。
展示会では、両社が架装を行ったゴミ収集車仕様の「eCanter」計2台が両社の出展ブースに展示される。また新明和工業は、新型「eCanter」のゴミ収集車架装に関する紹介を同社ブースで行う。
従来型から車両バリエーションを大幅に拡大した新型「eCanter」は、モーター式の動力取り出し装置(ePTO)を採用することで架装オプションも拡大し、ダンプ、キャリアカー、脱着車、リヤクレーン、ゴミ収集車の架装が可能になった。
新型モデルに搭載したePTOによって、既存のディーゼル車用のシステムをそのまま使用することができるため、新たなシステムの開発は不要だ。
ちなみに極東開発工業が架装を手掛けたゴミ収集車の「eCanter」は、プレートによりゴミを圧縮し、かさを減らして荷箱に積み込むプレス式ゴミ収集車の仕様となっている。
ゴミの排出方法は、排出板を使ってゴミを荷箱の奥から外へ押し出す「押し出し式」となる。同社のプレス式ごみ収集車「プレスパック」を採用した新型「eCanter」が今回初めて登場した。
「eCanter」の従来モデルでゴミ収集車の架装実績を持つ新明和工業は、プレス式の積込方式で押し出し式排出のゴミ収集車「G-PX」の架装をした新型「eCanter」の映像による展示を行う。
また、回転板式の積込方式で押し出し式排出の「G-RX」タイプのゴミ収集車架装も含めて販売を開始する。
モリタエコノスが架装を手掛けた車両は、回転板で投入口に放ったゴミを荷箱へかき込み、押し込み板で荷箱の奥に積み込む回転式ゴミ収集車の仕様となる。ごみの排出方法は、荷箱をダンプトラックの様に持ち上げてゴミを一度に排出する「ダンプ式」。
同社の回転式ゴミ収集車「パックマスター」を採用した新型「eCanter」が初めて登場した。また新型「eCanter」でダンプ式の排出方式が同社による架装で可能となった。
極東開発工業による架装車両と主な諸元
出展品目: EV Packer(電動シャシ架装 プレス式ごみ収集車)
積み込み方式: プレス式(自動インチング機構付)
排出方式: 排出板押出式
荷箱容積(m³): 4.3
全高(mm): 2,290
全幅(mm): 1,900
全長(mm): 5,250
バッテリーサイズ: Sバッテリー
モーター性能: 最高出力(KW/PS):110/150
最大トルク(N・m): 430
充電時間: 急速充電(50kW/70kW):約50分/約40分(0→90%)
普通充電(6kW):約8時間(0→100%)
バッテリー容量: 41kWh
車両総重量(kg): 6,545
新明和工業による架装車両と主な諸元
出展品目: G-PX(新明和工業ブースで映像展示)
積み込み方式: プレス式
排出方式: 排出板式
荷箱容積(m³): 4.0
全高(mm): 約2,330
全幅(mm): 約1,890
全長(mm): 約5,225
バッテリーサイズ: Sバッテリー
モーター性能: 最高出力(KW/PS) 110/150
最大トルク(N・m) 430
充電時間: 急速充電(50kW/70kW):約50分/約40分(0→90%)
普通充電(6kW):約8時間 (0→100%)
バッテリー容量: 41kWh
車両総重量(kg): 約6,335
モリタエコノスによる架装車両と主な諸元
出展品目: 塵芥収集車
積み込み方式: 回転式
排出方式: ダンプ式
荷箱容積(m³): 4.8
全高(mm): 約2,330
全幅(mm): 約1,895
全長(mm): 約5,200
バッテリーサイズ: Sバッテリー
モーター性能: 最高出力(KW/PS) 110/150
最大トルク(N・m) 430
充電時間: 急速充電(50kW/70kW):約50分/約40分(0→90%)
普通充電(6kW):約8時間(0→100%)
バッテリー容量: 41kWh
車両総重量(kg): 6,600
※企業名50音順
「2023NEW環境展/2023地球温暖化防止展」開催概要
主催:日報ビジネス株式会社
会期:2023年5月24日(水)~5月26日(金)
会場:東京ビッグサイト(有明)東展示棟 及び 屋外会場
(〒135-0063 東京都江東区有明三丁目10番1号)
ウェブサイト:https://www.n-expo.jp/