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2024年5月21日【イベント】

マクラーレンF1、モナコで特別カラーのマシンを披露

坂上 賢治

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マクラーレンF1チームは5月21日( モンテカルロ・モナコ発 )、モナコGPを走らせるべく、アイルトン・セナをインスパイアした特注のワンオフカラーリングを披露した。

 

セナはマクラーレンの歴史上に於いて最も成功したドライバーであり、1988年から1993年までレースに出場し、ウォーキング所属時代の41回のグランプリ勝利のうち35回、ドライバーズチャンピオンシップを3回、コンストラクターズチャンピオンシップを4回獲得した。

 

元々セナとモナコは相性が良く、1989年から1993年までの5連勝を含む彼が積み上げた6回の勝利を讃えて彼を「モナコの王様」と呼んでいる。このため、モナコサーキットは、マクラーレンチームにとっても、彼の足跡を振り返る象徴的な場所となっている。

 

 

つまり、今回のスペシャルカラーリングは彼へのオマージュであり、彼の生涯とマクラーレンとF1への影響を偲んで、彼の死から30年が経った今年を記念して造られた。

 

鮮やかなイエロー、グリーン、ブルーのカラーリングは、彼のアイデンティティーを示すヘルメットデザインからインスピレーションを得ており、今年のモナコ グランプリの週末を通じてMCL38のボディカラーとして採用される。

 

加えてモナコに於けるマクラーレンF1のチームメンバーは、5月24日から26日までモンテカルロのモナコで開催される週末のGPウイークに、セナをインスパイアしたアイテムを着用。ランド・ノリスとオスカー・ピアストリは特注のウエアも着用する。

 

 

加えてコース上でのキャンペーンをより華やかに演出するべく、マクラーレンやセナのファン達は、セナのカラーと彼の時代のマクラーレンチームのカラーリングにインスピレーションを得たカスタム商品を揃えて、この特別な週末をマクラーレンチームと共有することができるようにした。併せてこのようなセナ&モナコラインのアイテムは、マクラーレン ストアからも購入できるようにしている。

 

更にマクラーレン・オートモーティブは、アイルトン・セナの功績に敬意を表し、マクラーレン・セナのロードカーのワンオフバージョンも併せて公開した。セナ・センプレと名付けられたこの特注のマクラーレン・セナは、同様のデザイン要素を取り入れ、フォーミュラ1のカラーリングを忠実に踏襲したものとなっている。

 

このクルマは、マクラーレン・スペシャル・オペレーションズによって作成され、手作業で塗装されたこのカラフルなカラーリングは、彼のヘルメットからインスピレーションを得ており、黄色、緑、青の色を混ぜ合わせながら、アイルトンのドットマトリックス肖像画とセナに関するその他の参照を巧みに取り入れた。

 

 

このワンオフカラーリングは、セナ グローバル(Senna Global)およびマクラーレン レーシング オフィシャル プライマリ パートナーのOKXとの協力により仕立てられ、同キャンペーン「McLaren SENNA Presented by OKX」でセナが残した遺産を振り返る。

 

そんなOKXは、大手暗号通貨取引所およびWeb3テクノロジー企業であり、マクラーレンF1チームの主要パートナーになって以来、マクラーレンチームのイノベーションを支え続けてきた。

 

従って今回のアイルトン・セナの生涯を振り返る特別なキャンペーンに於いても、OKXはマクラーレンF1チームと共に記念すべき彼の没後30年を祝う。

 

そんな特別な週末を迎えてマクラーレン・レーシングCEOのザク・ブラウン氏は、「チームは、マクラーレンのカラーリングを通じて、アイルトン・セナの並外れた人生とレースの功績を認め、祝福できることを誇りに思います。

 

セナは、F1の最も偉大なアイコンであり、マクラーレンで最も多くのタイトルを獲得したドライバーとして、今も尊敬され、尊敬されています。彼は、レース記録だけでなく、チーム内での存在、そして今でも彼の功績によって、マクラーレンに与えた影響は計り知れません。

 

そして今回はオフィシャル・プレゼンティング・パートナーOKXと提携し、マクラーレン・オートモーティブの同僚たちと共に、セナ・グローバルと『マクラーレン・セナ・プレゼンター・バイ・OKX』キャンペーンに協力できることは素晴らく名誉なことです。

 

ですから、彼の最も成功したサーキットで、彼のために緑、黄、青のカラーリングでレースをすることで、チームは彼の功績を称え、彼のお気に入りで最も成功したレース場の一つであるモナコで彼の人生を祝い、彼のために今週末、緑、黄、青の美しいカラーリングでレースをすることを楽しみにしています」と述べた。

 

 

対してOKX 最高マーケティング責任者のハイダー・ラフィク氏は、「モナコGPでのセナのカラーリングを纏う、我々のコラボレーションは単なる賛辞だけで片付けられるものではありません。これはアイルトン・セナの比類のない功績と、レース界とマクラーレンに対する彼の多大な貢献を祝うものです。

 

セナは、彼と共にF1サーカスをリアルタイムに愉しんだ世代に様々なインスピレーションを与えてきました。今回は、その新たな架け橋になることが私たちOKXが目指す想いです。

 

若い世代とセナの遺産との架け橋となりたい。それはレース界の伝説を偲ぶだけでなく、ファンの心に響き続ける彼へのオマージュとして、セナの遺産を確実に継承させたいと考えたためです。 それはF1の世界とその先の世界にも影響を与えることでしょう」と話している。

 

最後にセナ・グローバルのビアンカ・セナ氏は、「マクラーレン・レーシングとマクラーレン・オートモーティブの両方と協力して、これらのカラーリングを通じてアイルトンを表彰できることはとても光栄なことです。

 

両車のアイコニックなカラーを通じてアイルトンの人生と功績を称える素晴らしい方法を大変嬉しく思います。マクラーレンは彼にとって大きな意味を持ち、彼らは力を合わせて偉業を達成しました。

 

彼は多くの成功を収め、その多くは今でも多くの人々の心に記憶されており、彼に多くの喜びと多くの勝利をもたらしたサーキットであるモナコを再び疾走することは、特別なことになるでしょう」と結んでいる。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

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1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。