2020年度 省エネ大賞(主催:一般財団法人省エネルギーセンター、後援:経済産業省)が12月21日に発表され、マツダの「自動車塗装におけるCO2とVOC( Volatile Organic Compounds:揮発性有機化合物)を同時削減するVOC回収技術」が、最高位である「経済産業大臣賞(省エネ事例部門)」を受賞した。また、同社の「成果の見える化による事務所ビル空調の省エネ活動推進」が、「省エネルギーセンター会長賞(省エネ事例部門)」を受賞。マツダが省エネ大賞を受賞するのは最近10年では2回目となる。
「省エネ大賞」は、優れた省エネ活動事例や技術開発などによる先進型省エネ製品などに対し、省エネルギー意識の浸透、省エネルギー製品の普及促進などに寄与することを目的として、広く優秀な事例を表彰する制度。
今回、「経済産業大臣賞(省エネ事例部門)」を受賞した「VOC回収技術」は、塗装乾燥工程において発生するVOCを、ヒートポンプを利用し回収処理することによって、省エネルギーなクローズドシステムを実現する技術。また、「省エネルギーセンター会長賞(省エネ事例部門)」を受賞した「成果の見える化による事務所ビル空調の省エネ活動推進」は、定量的な評価が難しい運用改善による省エネの成果を、新たな省エネ成果評価指標を開発して見える化した事例となる。
なお、表彰式は2021年1月27日に東京ビッグサイトにて行われる予定だ。
◾️受賞概要
2020年度 省エネ大賞 経済産業大臣賞(省エネ事例部門):「自動車塗装におけるCO2とVOCを同時削減するVOC回収技術」
同 省エネルギーセンター会長賞(省エネ事例部門):「成果の見える化による事務所ビル空調の省エネ活動推進」