マツダは1月19日、ユーグレナ社が実施する次世代バイオ燃料の普及拡大に向けた事業をサポートするため、同社が発行する無担保転換社債型新株予約権付社債を引き受ける決定をしたと発表した。
ユーグレナ社は、2005年に世界で初めて微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養技術の確立に成功し、それらを活用した食品、化粧品等の開発・販売の他、バイオ燃料の製造開発や遺伝子解析サービスなどを提供。昨年12月には、バイオ燃料事業の商業化および次世代バイオ燃料普及拡大のため、マレーシアにてバイオ燃料製造プラントの建設・運営するプロジェクトを海外エネルギー企業大手2社と共同検討していることを発表した。
2050年のサプライチェーン全体でのカーボンニュートラル(以下、CN)に向けて地域に合ったマルチソリューション戦略を進めるマツダでは、次世代バイオ燃料についても、産学官コンソーシアム「ひろしま自動車産学官連携推進会議」が進める利用実証への参画や、国内の自動車レース「スーパー耐久シリーズ」に次世代バイオ燃料を使用して参戦するなどの取り組みを、ユーグレナ社やパートナー各社と共に推進。
今回、ユーグレナ社が参画する同プロジェクトについて、次世代バイオ燃料の普及拡大を推進し、CNの実現に大きく貢献するとの考えから、ユーグレナ社が発行する無担保転換社債型新株予約権付社債48億円分の内、28億円分の引き受けを決定した。
なお、マツダでは、プロジェクトで製造される次世代バイオ燃料を社内の物流などで活用することも視野に、その調達検討も進めていると云う。
[新株予約権付社債の内容]
– 銘柄:株式会社ユーグレナ第1回無担保転換社債型新株予約権付社債(気候変動解決型転換社債)
– 発行総額:48億円(内マツダ投資額28億円)
– 利率:0.04%
– 発行日:2023年2月6日
– 償還期限:2028年3月31日
– 外部評価機関(*):株式会社格付投資情報センター(R&I)
*R&Iより「グリーンボンド」としてのセカンドオピニオンを取得。
■ユーグレナ:https://www.euglena.jp/