マツダは11月27日、同社の〝サステナブル・ファイナンス・フレームワーク〟に基づいて決定した「トランジション・ボンド(移行債)」(※)の発行条件を、以下の通り発表した。今回発行するトランジション・ボンドは、2024年3月および7月に続くもので、発行年限は7年、発行額は150億円となる。
※中長期的な脱炭素へ移行するために発行する債券で、ESG(環境・社会・企業統治)債の一種。
マツダでは、2030経営方針の主要取り組みとして、2050年のサプライチェーン全体に於けるカーボンニュートラル(以下、CN)実現に向けた取り組みや、電動化戦略、安全・安心なクルマ社会の実現への貢献などを掲げている。
そのため、今年1月に、このサステナビリティに関する取り組み強化を目的とした、〝サステナブル・ファイナンス・フレームワーク〟を策定し、この枠組みに基づいた資金調達を進めている。
なお、今回の調達資金は、バッテリー式電気自動車(BEV)や、プラグインハイブリッド車(PHEV)などの開発・製造や、グローバル自社工場のCNなど、同社の〝サステナブル・ファイナンス・フレームワーク〟によって定義された適格クライテリアのプロジェクトに活用される予定だと云う。
<トランジション・ボンドの概要>
– 社債の名称:マツダ株式会社第34回無担保社債(社債間限定同順位特約付)(トランジション・ボンド)
– 発行年限:7年
– 発行額:150億円
– 利率:1.546%
– 条件決定日:2024年11月27日
– 払込期日:2024年12月3日
– 償還期日:2031年12月3日
– 資金使途:バッテリーEVやプラグインハイブリッド車などの開発・製造、グローバル自社工場のCNなど。
– 主幹事証券会社:SMBC日興証券株式会社、野村證券株式会社
– (参考)投資表明投資家一覧(2024年11月27日時点、50音順):アセットマネジメントOne株式会社、敦賀信用金庫、飯塚信用金庫、陶都信用農業協同組合、大阪協栄信用組合、新潟信用金庫、株式会社静岡中央銀行、沼津信用金庫、川之江信用金庫、半田信用金庫、昭和信用金庫、備前日生信用金庫、住友生命保険相互会社、福岡信用金庫、諏訪信用金庫、松本信用金庫、瀬戸信用金庫、三島信用金庫、太陽生命保険株式会社、三菱UFJ信託銀行株式会社、たじま農業協同組合、明治安田アセットマネジメント株式会社、中国労働金庫、結城信用金庫。
マツダは、この資金調達を通じて、様々な社会課題の解決に向けた取り組みを推進・強化し、持続可能な社会に貢献。今後も、〝ひと中心〟の価値観の下、〝走る歓び〟を進化させ続け、ユーザーの日常に移動体験の感動を創造し、〝生きる歓び〟を届けていきたいとしている。
■参考リンク:
・(マツダ)マツダ、サステナブル・ファイナンス・フレームワークを策定 (2024年1月26日のニュースリリース)
・(マツダ)日本格付研究所(JCR)によるマツダのフレームワークのセカンド・パーティー・オピニオン (PDF)