ひろぎんホールディングス と中国電力 、マツダ、そして広島県 の4者は9月5日、広島県の転出超過対策について考えるプロジェクト「HATAful(はたフル)」の最終発表会を実施。今後4者で、広島を〝働く場所〟としてより魅力的な県にすることを目的に、これまでの議論を踏まえて様々な施策を具体化し、実現させていくと共に、その認知拡大に取り組んでいくとする活動内容を発表した。また今後は、プロジェクトの趣旨に賛同する県内企業にも、活動の輪を広げていくと云う。
1.プロジェクトの概要
「HATAful」は、広島県の転出超過の解消を目指し、4者の参加者約40名を中心に、今年5月に活動を開始したプロジェクトで、その名称は「地域の〝旗振り役〟となる、カラフルで魅力的な〝はたらく〟を創出する企業ネットワーク」に由来。
プロジェクトでは、広島県で転出超過が続いている主な要因を、UIターン採用の減少および県外転職者の増加と捉え、〝県内で多くの新卒・中途採用を行っている地元企業・自治体の取り組み課題でもあるのではないか〟という共通認識の下、議論を重ねてきたと云う。
そして今回、議論の結果として、プロジェクトのミッションに〝組織の枠を超えて人がつながり、誰もが自分らしく働くことのできる魅力的な職場を広島で増やしていく〟ことを掲げるに至った。
・人がつながり、広島を盛り上げていく=〝つながる〟
・理想の組織を共創する」=〝かえる〟
・それらを広島に輪をひろげていく=〝ひろげる〟
なお、プロジェクトのロゴ(タイトル画像左)には、〝仕事って、働くって、こういうもの…〟という固定概念を超え、自分たちが〝こうしたい!〟と願う働き方を、〝旗を振って、自分たちで作っていこう〟という想いが込められており、豊かな自然(緑)、瀬戸内の青い海、特産品のレモン(黄)、そして広島を最もイメージさせる色ともいえる赤が取り入れられていると云う。
2.具体的な取り組み案(予定)
〝つながる(1)〟と〝かえる(2)〟の循環を〝ひろげる(3)〟
取り組み案の全体像。
(1)つながる
■広島でしか得られない〝ジョブ・オポチュニティ〟を創出する「ひろしまキャリアパスポート」
・HATAfulキャリアチャレンジ:各社のプロジェクト・業務を社内公募の一部として相互に公開(出向・兼業)。
・HATAfulインターン:各プロジェクトを学生にも開放して、学生のキャリア構築をサポート。
・HATAful広島を熱くするプロジェクト:地域の課題解決活動や新しい産業の創出に参加しやすい土壌をつくる。
・2025年春に、県内企業に向けて参加者を募集開始予定。
■広島でしか得られない〝出会い〟を創出する「Hiroshima縁JOB」
・HATAful賛同企業による合同ワーケーションを毎月1日、広島の各地で開催。共通の話題を持つメンバー・非日常的な場所でマインドの解放と刺激、学び合いの場を創出することで、その後につながるネットワーク構築の機会とする。
・2024年度中にトライアル実施、2025年春本格実施予定。
(2)かえる
■広島でしか実現できない〝豊かな生活〟や〝心のつながり〟を創出する新マスコットの「ヒロスケ」と「ヒロコ」
・理想の働き方・コミュニケーションを実践するマスコットとして「ヒロスケ」と「ヒロコ」を決定。広島の働きやすさを発信するアイコンとして認知拡大を目指す。
・一人ひとりが堂々と自分らしく働ける風土の醸成、そして、フラット(平)に輪(和)になるコミュニケーションの浸透を目指して、理想の働き方・コミュニケーションを実践する当事者を増やす。
・「HATAful職場ドック」など、相互の職場点検を行う。
・2024年度中に施策詳細を詰め、2025年度中に実施予定。
3.今後の展開
4者は今後、「HATAful」プロジェクト通じて、組織の枠を超えて、広島の未来のために自分たちの手で理想の組織を創る人を持続的に増やす活動を推進。2025年春以降には、この活動を県内企業に広めていく予定。また、そのための準備を進めているとしている。
[問い合わせ先]
・株式会社ひろぎんホールディングス
サステナビリティ統括部 DE&I統括室
電話:082-245-5151(代表)
・中国電力株式会社
地域共創本部 報道グループ
電話:082-544-2846
・マツダ株式会社
人事本部 組織風土変革推進部
メール:hataful@mazda.co.jp
・広島県
経営企画チーム(庁内連携担当)電話:082-513-2413
人的資本経営促進課 電話:082-513-3340