丸紅は5月23日、アフリカの未電化地域でソーラーホームシステム販売事業(SHS事業)を手掛ける、英国のAzuri社(Azuri Technologies)と出資参画に関わる投資契約書を調印した。
今回の出資参画を通じて丸紅は、Azuri社の筆頭株主となる予定。
Azuri社が手掛けるSHS事業では、モバイルペイメントを活用したPay-as-You-Go方式(※)による割賦販売を活用し、未電化地域の一般住宅に太陽光パネル、蓄電池、LEDライト、ラジオ、テレビ及び約60チャンネルの衛星放送視聴権一式 (SHS キット)を提供する。
Azuri社では、「HomeSmart」と呼ばれる技術を独自開発。提供するSHSキットでは、各顧客の電力使用パターンを機械学習し、天候や蓄電残量に応じて自動でライトやテレビの輝度を調整し、バッテリー切れによる停電の回避ができると云う。
なお、丸紅は昨年、ワッシャ社(WASSHA)へ出資参画し、タンザニア連合共和国の未電化地域にて、地域密着型電源事業を行っている。
未電化地域に住む人口は、全世界で約11億人。
丸紅は、Azuri社とワッシャ社をプラットフォームとし、丸紅の持つ広範囲な事業分野・グローバルネットワークを掛け合わせることで、電力のみならず新たなサービスを供給し、未電化地域住民の電化、生活の質向上、情報格差是正という社会課題の解決への貢献を目指すとしている。
※:前払いをした分だけサービスの提供が受けられる方式。
[Azuri社概要]
– 会社名:Azuri Technologies Ltd(アズーリ テクノロジーズ リミテッド)
– 本社所在地:英国ケンブリッジ
– 代表者:Simon Bransfield-Garth
– 設立年:2012 年
– 事業内容:
ケニア共和国・タンザニア連合共和国等、アフリカ諸国未電化地域におけるSHS事業
■Azuri Technologies:https://www.azuri-technologies.com/