丸紅は、ベトナムで、同社100%出資の段ボール原紙製造・包装資材販売事業を開始する。
同社は既に、ベトナムのバリアブンタウ省に段ボール原紙製造会社の「Kraft of Asia Paperboard & Packaging」を設立し、工事着工に必要な全ての許認可を取得。
今後、速やかに工事着工し、2020年度下期の商業稼働を予定。2022年のフル操業時の年産能力は35万トンを見込んでいる。
丸紅は、日本国内での興亜工業(丸紅出資79.95%)・福山製紙(丸紅出資55%)の経営・操業経験に加え、海外における段ボール原紙事業の知見を蓄積。
興亜工業が有する生産技術・ノウハウと丸紅の販売ネットワークを活用し、丸紅主導の事業運営により、伸長するベトナム段ボール市場における事業拡大を目指す。
世界の段ボール原紙需要は、経済規模の底堅い拡大と電子商取引の伸長等に伴い、堅調に推移。中でもベトナムは、アセアン諸国第3位の9,300万人を超える人口と、国民所得の堅調な伸張から段ボール原紙の内需も今後大きく増大すると予想されている。
また、外国資本の輸出産業を数多く誘致することで堅調な経済成長を実現し、段ボール原紙需要において、タイ、インドネシア等その他アセアンの製紙先進国を大きく上回る年率10%以上の成長を遂げており、2020年代前半にはアセアン最大の段ボール原紙消費国になると見込まれていると云う。
丸紅は、日本で培った省資源・省エネルギー技術を活用した段ボール原紙生産により、地域社会との共生を図りながら、同国の更なる産業発展に貢献していくとしている。
[新会社概要]
– 会社名:Kraft of Asia Paperboard & Packaging Co., Ltd
– 本社所在地:ベトナム社会主義共和国バリアブンタウ省フーミー3特別工業団地
– 出資比率:丸紅100%
– 事業内容:段ボール原紙製造・包装資材販売事業
– 年産能力:段ボール原紙 35万トン
– 商業稼働:2020年度下期を予定