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2019年1月3日【オピニオン】

米GM、新社長にマーク・ロイス氏

坂上 賢治

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 米国のゼネラルモーターズ・カンパニー(本社:デトロイト、CEO:メアリー・バーラ<Mary Barra>、以下、GM)は1月3日、同社上級副社長のマーク・ロイス氏(Mark Reuss)を新社長に任命した。(坂上 賢治)

 

 

この人事は、GM傘下の自動運転開発の専門部門「クルーズ(Cruise)」で、自動運転車開発をより強力に推し進めるべく2018年11月29日に、GM社長のダン・アンマン(Dan Ammann)氏をクルーズ社の新CEOに任命したことに関わるもの。

 


写真は2018年11月20日、カリフォルニア州サンフランシスコのクルーズオートメーションオフィスでの一コマ。クルーズオートメーションのダンカンCOO、クルーズオートメーションの最高技術責任者のカイルフォグ社長、ゼネラルモーターズ社長から新CEOとなるダン・アマン氏。

 

マーク・ロイス氏は、これまで国際製品部門の管理(Global Product Group)と、NYに本社拠点を据える「Cadillac」ブランドの独自性を積極的に打ち出してきたが、今後は、品質・組織の責任を一手に引き受けることになる。

 

 GM会長兼CEOのメアリー・バーラ氏は、マーク・ロイス氏の新人事について「マークのグローバルな運用経験、深い製品知識、強力なリーダーシップは、私たちGMが現在の事業を強化し、成長機会を活かし、さらに将来のパーソナルモビリティを定義するという大命題を前に大きな助けになります。

 

 

マークは、これまでも車両開発をリードする上で重要な役割を果たしつつ、電動化および、遠からず到来する自律技術の躍進に備えて、強固なチーム体制を整えてくれました」と、これまでの実績に加えて、今後のGMへの貢献についても期待を込めて話している。

 


GMの新社長となるマーク・ロイス(Mark Reuss)氏。

 

 一方、新社長となるマーク・ロイス氏は「これまでGMで一貫して数多く知見・経験値を得たことをとても誇りに思っています。

そして今、この新しい役割を引き受けることは本当に大きな名誉であることは確かです。現在、世界中の優れた乗用車、トラック、クロスオーバーのラインナップで、私たちの勢いを最大限に引き出す仕事に今後も、取り組んでいけることを心から楽しみにしています」とコメントしている。

 

 2018年6月以降、マーク・ロイス氏は先の通りCadillacブランドの統括に加え、GMのグローバルポートフォリオ計画の責任者としての重責に応えてきた。

 

 

今後は、製品開発と技術開発の歩調をさらに速め、国際環境下でGM全体の成長計画を加速させていく。その一環としてキャデラックブランドでは、2021年までの期間に於いて半年毎に新型車を相次いで投入していく予定だ。

 

また事業戦略に於いては、製品の市場投入までの時間を短縮するために、製品開発要員の増強だけでなくプロセス自体の変革も先導していく。具体的には今後2年間で電気自動車と自律走行車技術プログラムに対して投下資源を倍増していく構えであると結ばれている。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。