自律走行でデリバリーサービスするロボット「Relay」の運用開始
半導体やネットワーク機器の輸入、販売、開発を手がける株式会社マクニカ(本社所在地:横浜市港北区新横浜1-6-3、代表取締役社長:中島 潔)は4月5日、東京都新宿区の新宿ワシントンホテル本館に米加州サンノゼのサビオーク(Savioke)社が開発したデリバリーサービスロボット「リレイ(Relay)」の提供開始を発表した。(坂上 賢治)
このサビオーク社のリレイは、人から人へと品物を運び、ゲストに対して印象に残る特別な体験を提供するために開発された自律走行デリバリーロボットである。
ホテル等のサービス提供を行う場面では、スタッフの一員として軽食や飲み物を各部屋に運ぶ配送サービス等に利用されてきた。これにより品物を安心・安全・確実に運ぶというスタッフの業務負荷軽減に貢献し、昨今、企業に対して日本政府が求めている「働き方改革」にも貢献に資するものだと云えるだろう。
ちなみに今回、リレイの提供を開始した新宿ワシントンホテルでは、デリバリーサービスロボットの名前を「お客様の元へ参る(まいる)、「お客様へスマイルをお届けする」というふたつの意味を込めて「スマイル(S-mile)」と名付けている。
新たに新宿ワシントンホテルのスタッフとなったスマイルは、エレベータシステムなどホテル設備との連携を介して自律走行で客室アメニティのデリバリーを行うだけでなく、様々な場面でケーキや花束等を届けるサプライズ演出スタッフとしても活躍させる予定。
米サビオーク社のデリバリーサービスロボットが、日本の最先端の「おもてなし」として心に残る体験を提供できることに期待を膨らませている。
なお提供元のマクニカは、同ホテルでのデリバリーサービスロボットの導入からサポート、保守、メンテナンスを一貫して担う。
マクニカでは「今後、サービスロボットの利用機会は、人手不足対策やサービス差別化へのご要望を背景に、ますます拡大されると予想されます。マクニカはRelayをはじめ、優れたサービスロボットの販売と、サービスロボット導入時におけるお客様の不安を軽減する導入支援、導入後の効果的な運用を支える保守、サポートサービスをご提供し、サービスロボットを活用して業務革新を進められるお客様のビジネスに貢献いたします」と話している。
導入した自律走行デリバリーロボットは、平均5分以内の配送(ホテルでの実績)で150,000回以上のデリバリー実績を持ち、自身で最適ルートを選択して自動走行を行う。なお障害物を自動回避する安全性やエレベーターなど外部設備との連携機能を有しており、導入先事業に合わせたカスタマイズが可能だ。導入はホテル以外に工場内での搬送、病院内での搬送などの活用環境は多岐に亘る。
今回導入先の新宿ワシントンホテルは、東京都新宿区西新宿3-2-9の本館。新宿駅各線より徒歩約8分、都営大江戸線都庁前駅より徒歩約5分の立地にあって、客室数1,617室の規模となってたいる。URL:https://www.shinjyuku-wh.com/
米サビオーク社は、米国カリフォルニア州サンノゼが本社で設立は2013年。デリバリーサービスロボットの開発を筆頭に世界各国のホテル内の配送サービスで利用されてきた。URL:https://www.savioke.com/
マクニカは1972 年に設立。世界22ヶ国78拠点を結んで半導体やネットワーク関連機器などを企画開発、販売する技術商社&ソリューションプロバイダーとしての実績を有するが、近年、労働力不足といった将来的な大きな社会問題から労働力を補い、従業員の生産性を高める施策のひとつとしてサービスロボットの活用を通して多様な企業に合致した業務生産性改善に貢献する姿勢を打ち出している。URL:https://www.macnica.co.jp/