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2019年4月5日【テクノロジー】

マクニカ、デリバリーロボットを新宿ワシントンホテルに提供

坂上 賢治

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自律走行でデリバリーサービスするロボット「Relay」の運用開始

 

 半導体やネットワーク機器の輸入、販売、開発を手がける株式会社マクニカ(本社所在地:横浜市港北区新横浜1-6-3、代表取締役社長:中島 潔)は4月5日、東京都新宿区の新宿ワシントンホテル本館に米加州サンノゼのサビオーク(Savioke)社が開発したデリバリーサービスロボット「リレイ(Relay)」の提供開始を発表した。(坂上 賢治)

 

 

 このサビオーク社のリレイは、人から人へと品物を運び、ゲストに対して印象に残る特別な体験を提供するために開発された自律走行デリバリーロボットである。

 

ホテル等のサービス提供を行う場面では、スタッフの一員として軽食や飲み物を各部屋に運ぶ配送サービス等に利用されてきた。これにより品物を安心・安全・確実に運ぶというスタッフの業務負荷軽減に貢献し、昨今、企業に対して日本政府が求めている「働き方改革」にも貢献に資するものだと云えるだろう。

 ちなみに今回、リレイの提供を開始した新宿ワシントンホテルでは、デリバリーサービスロボットの名前を「お客様の元へ参る(まいる)、「お客様へスマイルをお届けする」というふたつの意味を込めて「スマイル(S-mile)」と名付けている。

 

新たに新宿ワシントンホテルのスタッフとなったスマイルは、エレベータシステムなどホテル設備との連携を介して自律走行で客室アメニティのデリバリーを行うだけでなく、様々な場面でケーキや花束等を届けるサプライズ演出スタッフとしても活躍させる予定。

米サビオーク社のデリバリーサービスロボットが、日本の最先端の「おもてなし」として心に残る体験を提供できることに期待を膨らませている。

 

 なお提供元のマクニカは、同ホテルでのデリバリーサービスロボットの導入からサポート、保守、メンテナンスを一貫して担う。

 

マクニカでは「今後、サービスロボットの利用機会は、人手不足対策やサービス差別化へのご要望を背景に、ますます拡大されると予想されます。マクニカはRelayをはじめ、優れたサービスロボットの販売と、サービスロボット導入時におけるお客様の不安を軽減する導入支援、導入後の効果的な運用を支える保守、サポートサービスをご提供し、サービスロボットを活用して業務革新を進められるお客様のビジネスに貢献いたします」と話している。

導入した自律走行デリバリーロボットは、平均5分以内の配送(ホテルでの実績)で150,000回以上のデリバリー実績を持ち、自身で最適ルートを選択して自動走行を行う。なお障害物を自動回避する安全性やエレベーターなど外部設備との連携機能を有しており、導入先事業に合わせたカスタマイズが可能だ。導入はホテル以外に工場内での搬送、病院内での搬送などの活用環境は多岐に亘る。

 

 

今回導入先の新宿ワシントンホテルは、東京都新宿区西新宿3-2-9の本館。新宿駅各線より徒歩約8分、都営大江戸線都庁前駅より徒歩約5分の立地にあって、客室数1,617室の規模となってたいる。URL:https://www.shinjyuku-wh.com/

 

米サビオーク社は、米国カリフォルニア州サンノゼが本社で設立は2013年。デリバリーサービスロボットの開発を筆頭に世界各国のホテル内の配送サービスで利用されてきた。URL:https://www.savioke.com/

 

 

マクニカは1972 年に設立。世界22ヶ国78拠点を結んで半導体やネットワーク関連機器などを企画開発、販売する技術商社&ソリューションプロバイダーとしての実績を有するが、近年、労働力不足といった将来的な大きな社会問題から労働力を補い、従業員の生産性を高める施策のひとつとしてサービスロボットの活用を通して多様な企業に合致した業務生産性改善に貢献する姿勢を打ち出している。URL:https://www.macnica.co.jp/

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。