マクニカは6月1日、Cleanwatts.Lda(以下「Cleanwatts」)の販売代理店として合意し、日本をはじめとするアジア市場での、エネルギー管理システム「Kisense®(キーセンス)」の提供を開始すると発表した。
菅総理大臣の所信表明演説にて、2050年までに、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「2050年カーボンニュートラル」「脱炭素社会の実現」が宣言された。2050年の脱炭素社会の実現に向けた各企業の環境取り組みとして、再生可能エネルギーの自家発電の需要が高まっている。
しかし、再生エネルギーは、太陽光や風力発電など天候の影響を受けるものや、発電効率の問題で安定した発電、供給が不安定なため、エネルギーを無駄なく最適に運用すること、太陽光や風力などの分散された不安定な再生エネルギーをどのように安定供給するかが課題となっている。
今回、マクニカが提供を開始するCleanwattsの「Kisense®」は、エネルギー管理プラットホームとして、電力、ガス、水、CO2の排出量をリアルタイムに管理し、電気使用量などのレポート取得、リアルタイムのON/OFF制御、ピークカット、過去データとの比較でCO2削減量を可視化、設備異常の早期検知などを行うことができる。これにより、運用コスト、電力使用量を大幅に削減し、再生可能エネルギーの自家発電、自家消費比率を高めることが可能となる。
マクニカはCleanwattsと連携する事で、再生可能エネルギーを安定供給するために必要な、電力使用量の把握、電力需給管理、電力使用量の削減・平準化を実現し、環境問題への意識を高め、継続的な環境負荷の低減を含めたSustainable Society(持続可能な社会)の実現に貢献するとしている。