Luupは4月23日、電動キックボードシェアアプリの提供を開始した。
サービスは、すでに展開している次世代電動シェアサイクル「LUUP」のアプリ内に電動キックボードが導入される形で提供される。なお、政府の特例措置の元、ヘルメットの着用が任意となる形での電動キックボードのシェアリングサービスは国内初。
今回導入される電動キックボードは、以下の特徴を持ち、更にコロナ禍においては密を避ける新しい移動手段として世界各国で普及が進んでいる。
・またぐ、こぐ必要がないため、服装を選ばず乗ることができる
・地面と足が近いため、危険を感じたら足をついてすぐに止まることができる
・IoTデバイス搭載のため、将来的にはエリア別・ユーザー別の安全運転のための制御が可能
一方、電動キックボードは日本の現行法上「原動機付自転車」に位置付けられるため、ヘルメットの着用、ナンバープレート・ミラーの装着、免許の帯同、車道のみの走行など、普及しづらい走行条件が課せられている。
Luupは、規制の適正化とルールづくりに向けて「マイクロモビリティ推進協議会」という業界団体を立ち上げ、関係省庁との議論や様々な条件下での実証実験を重ねてきた。今回、Luupの実証実験の計画が産業競争力強化法に基づく「新事業特例制度」に2021年4月23日(金)に認定されたことを受け、シェアリングサービスを開始する。
サービス詳細
・内容:電動キックボードと小型電動アシスト自転車のシェアアプリ
・利用可能エリア:LUUPが既に展開している渋谷区、新宿区、品川区、世田谷区、港区、目黒区の全域
・利用料金:110円/初乗り10分、16.5円/分(税込)※実証実験特別価格
・ポート数:LUUPの都内約300箇所にあるポートのうち、約200ポートで電動キックボードの乗り降りが可能。順次増加予定。
・電動キックボードの台数:100台から開始する。順次増加予定。
・電動キックボードの最高速度:15km/hに制限
・利用条件:アプリから①運転免許証登録と②走行ルールの確認テストの満点合格が電動キックボードの利用条件となる。小型電動アシスト自転車のみの利用の場合、これらの対応は不要。
・保険:対物賠償、対人賠償、自身の怪我が保険の対象です。
・備考:車両の走行が著しく多い道路については、安全性を鑑み自主的に走行禁止道路としている。走行禁止道路はアプリ上のマップで表示し、利用者に迂回を促す。