東日本高速道路(NEXCO東日本)は9月20日、トラックドライバーの長時間労働軽減や労働時間の上限規制への対応の取組みとして、長距離輸送に於ける高速道路のSA内でドライバーが交替する国内初の実証実験を、佐川急便の協力を得て、今月28日(土)から来月4日(金)まで佐野SA(サービスエリア)の下り線で実施すると発表した。
実験では、物流2024年問題の課題解決に寄与するものとして、1つの輸送工程を複数のドライバーで分担し、貨物を輸送する中継輸送の中でも「ドライバー交替方式」での効果と課題を検証。これにより、SA・PA(サービスエリア・パーキングエリア)での長時間駐車に起因する駐車マス不足等の課題解消や、ドライバーの確実な休息機会の確保といった期待できる効果に加えて、運用時のSA・PA内の安全性や物流事業者の運行計画上の実現性等の課題についても併せて確認する。
なお、今回の実証実験では並行して、高速道路のSA・PA内でのドライバー交替に関するニーズ等を把握する事業者アンケート調査 も実施される予定(30日から11月28日まで)。NEXCO東日本は、来年3月頃までに運用上のルールを整理・策定し、その後の運用実施を目指すとしている。
[実証実験の概要]
– 実施日程:令和6年9月28日(土)~10月4日(金) 朝6時台(1日1便)
– 実施場所:E4東北自動車道 佐野SA(下り線)(栃木県佐野市黒袴町)
– 協力企業:佐川急便株式会社
– 実施方法:SA内でドライバーが交替する「ドライバー交替方式」。
・実験イメージ
関西(京都府)から東北(福島県)までの距離680kmの長距離輸送を対象に実証実験を行う。
・ドライバーの交替場所