ZMPは12月2日、物流支援ロボットCarriRo(キャリロ)のGTP(Goods to Person/棚搬送型)ソリューションを発表した。
昨今、コロナ禍の巣ごもり需要に端を発するECや通販市場の急速な進展により物流ニーズが高まっている。当該業種における倉庫内業務においては、特に商品の入出荷・ピッキング業務において、従来の手作業による搬送では、作業者の業務負荷や人手不足などの課題があった。
また、その解決策として、GTP(棚搬送型)があるが、占有スペースの特殊設計や高額なシステム導入費用、またピッキング業務の省人化は出来ても入出荷の搬送は人手で行う必要があるなどの課題は残っている。
そこで今回、CarriRoは専用のパレット台車への自動での潜り込み・切り離しの機能を活用した新たなGTP(棚搬送型)ソリューションを発表した。このソリューションでは、CarriRoの高い柔軟性や低コストの特徴を活かしつつ、従来のGTPの搬送ロボットのような使い方が可能となるため、既存設備でも導入しやすい自動化・省人化のためのソリューションとなるとしている。
■CarriRoシリーズを活用した運用
・入荷
パレット搬送においては、無人フォークリフトCarriRo Fork又はAGV/AMRタイプのCarriRoで自動搬送。
・ピッキング
CarriRo AD+(パレット積載タイプ)の専用パレット台車に棚を増設。クラウド制御システムROBO-HI®(ロボハイ®)を使うことにより自動制御で保管エリアのCarriRoを所定の専用棚へ潜り込ませ、ピッキングエリアへ呼び出し、ピッキング後は所定の位置に専用棚を戻し、切り離す。
・出荷
ピッキングされた商品が積載された六輪カート又はカゴ台車は、CarriRoで牽引しバースまで自動搬送。その際に自動着脱機能を使用することで、連結のつけ外しも自動化でき、より高い省人化が可能。