LINEは5月14日、マイクロソフトが提供するクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」のパートナーとともに、全国各地のMaaS(Mobility as a Service)の普及拡大を支援する共同プロジェクトを開始したことを発表した。
これまでAPIを広く外部に提供してきたLINEは、日本国内のMaaSの取り組みの加速を受け、2020年11月にはモビリティイノベーションを推進する「MONETコンソーシアム」に加入するなど、LINEのAPIを活用したMaaS領域におけるビジネスを検討している。
また今回、LINEのAPIを活用した事例の紹介サイト「LINE API Use Case」上で、MaaSに特化した「新しい移動体験を、LINEで」というコンテンツを公開した。
LINEによると、「MaaS×観光」を想定した今回のUse Caseにおいて、ユーザーはLINEを使ったシームレスな移動を体験することができる。具体的には、ユーザーは新たなアプリをスマートフォンにダウンロードしたりインストールしたりする必要がなく、行き先(観光地など)を探すことから、予約、決済まで、すべてLINE上で完結可能。
また、感染症対策として、利用する公共交通機関や目的地の混雑状況を事前に確認することもでき、今後は、ユーザーの予定に合わせて複数の交通手段を組み合わせ利用できる等、オーダーメイドな移動体験の創出を目指すとしている。
<プロジェクトの目的>
LINEのUXと「Microsoft Azure」の高い信頼性と柔軟性を兼ね備えたシステム構築力を活かし、オフライン領域のDXを実現するMaaSを普及拡大するために、下記をプロジェクトの目的として取り組んでいく。
・LINEのAPIと「Microsoft Azure」を掛け合わせたMaaSの開発をワンストップで推進
・今後、様々なサービス事業者との、MaaSと他業界を掛け合わせた新たな取り組み事例を創出
<プロジェクトにおける具体的な活動内容>
・クライアント企業への共同提案・企画支援
LINEと共同プロジェクト参画企業4社による、LINEのAPIと「Microsoft Azure」を活用したMaaS開発提案に必要となる情報提供、企画支援、クライアント対応支援
・マーケティング支援
LINEと共同プロジェクト参画企業4社で実施する各種イベント、両社からの事例発信を通じたプロモーション支援
・MaaSサービサー向けソリューションの共同開発検討
LINEと共同プロジェクト参画企業4社による、LINEのAPIと「Microsoft Azure」を活用したMaaSサービサー向けのソリューション共同開発の検討
・サービス開発における技術支援
LINEと共同プロジェクト参画企業4社による、LINEのAPIと「Microsoft Azure」を活用した環境構築のためのサンプルテンプレートの提供と技術サポート
<共同プロジェクト参画企業>
開発パートナー:株式会社Colorkrew/パーソルプロセス&テクノロジー株式会社/株式会社FIXER/株式会社 MaaS Tech Japan (五十音順)