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2019年3月5日【経済・社会】

レクサス、日本の匠に焦点を当てたドキュメンタリー映像を配信

NEXT MOBILITY編集部

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トヨタ自動車傘下のレクサス(LEXUS)ブランドは、日本の匠に焦点を当てたドキュメンタリー映像「Takumi – A 60,000-hour story on the survival of human craft」を、3月19日(火)から配信する。

西洋では“専門家”となるには1万時間の経験が必要と言われる一方、日本にはその道を究めるまでに6万時間(1日あたり8時間換算で30年)もの時間をかける“匠”と呼ばれる人たちがいる。

 

「Takumi – A 60,000-hour story on the survival of human craft」は、この点に焦点を当て、世界最古の建築会社“金剛組”に勤める宮大工、ミシュランガイドの2つ星を獲得した料理旅館“美山荘”主人、新進気鋭の切り絵アーティスト、レクサスの品質検査担当といった、4名の日本の匠を追うドキュメンタリー。

 

Netflixで配信中のドキュメンタリー「Chef’s Table」のクレイ・ジェター氏が監督を務め、世界各国でものづくりやAIの専門家とともに「AI時代に人の手を使うものづくりの『匠』は生き残れるのか」が、論じられる。

2018年11月に米国・ニューヨークで開催されたドキュメンタリーフィルムフェスティバル「DOC NYC」で、メディア向けに限定公開された54分の通常版とともに、通常版の各チャプター間に匠が技術を習得するまでに鍛錬を繰り返すことを表現するループ映像を加えた計6万時間のロングバージョンをあわせて配信。

 

通常版が、Amazon Prime VideoやAmazon Instant、Google Play、iTunesなどの動画配信サービスで配信されるほか、6万時間のロングバージョンは、専用ページ<http://www.takumi-craft.com/>で配信される。

 

 

<監督プロフィール>

 

■クレイ・ジェター(監督/脚本家)

 

ジェター氏は2011年のサンダンス映画祭で初公開された「Jess+Moss」で注目を集めた新進気鋭のディレクター。近年ではNetflix初のオリジナルドキュメンタリーシリーズとして配信され、エミー賞にもノミネートされた「Chef’s Table(シーズン6)」を手がけるなど、活躍の場を広げている。

 

 

<匠プロフィール>

 

■木内 繁男(“金剛組”宮大工)

 

木内氏は、578年に聖徳太子による日本初の寺院建立に際して創立され、以後41代に渡る歴史を持つ建設会社の金剛組で、長年活躍する“宮大工”。

 

木内氏は宮大工という仕事について、先代から技術を継承し、生涯をかけてそれを次代に余すことなく引き継ぐことで歴史が紡がれており、“自分のキャリアは長い歴史の中の瞬きのようなものに過ぎない”と語っている。

 

 

 

■中東 久人(料理旅館“美山荘”主人)

 

中東氏は、12世紀に峰定寺への巡礼者が訪れる宿として築かれて以来長い歴史を持ち、近年、ミシュラン2つ星を獲得した京都の料理旅館“美山荘”の4代目主人。毎朝ゲストのために自ら川で魚を釣り、地元のハーブや山菜を摘み、食材に対する感謝の気持ちを料理に込める。

 

中東氏は、これら計らい全てが日本の伝統的な“懐石”であり、最高のおもてなしであると考えていると云う。

 

 

 

■小島 奈保子(切り絵アーティスト)

 

小島氏は5歳から「切り絵」を学び続け、デザイン研究所での師事やグラフィックデザイナーを経てロンドンへ留学。「切り絵彫刻」と呼ばれる1枚の紙から立体的な造形を生み出す作風で、2012年には黒い一枚紙から5ヶ月かけて作られた切り絵作品「Cloud Leopard(雲豹)」がサーチ・ギャラリーに出品された。

 

また2013年には、3メートル四方の和紙から、7ヶ月かけて作られた等身大の白熊「Byaku(白)」が、クラフトアートの展覧会“Jerwood Makers Open”においてアートアワードを受賞したほか、2018年には、同氏にとって最大の挑戦でもあった全長32mの等身大シロナガスクジラ彫刻「Shiro(白)」を制作。その作業風景は、「Takumi – A 60,000-hour story on the survival of human craft」の中でも紹介されている。

 

なお、INTERSECT BY レクサス – TOKYOでは、3月17日から4月23日まで「Byaku」が展示予定となっている。

 

 

 

■菅沼 克明(レクサス田原工場 品質管理部)

 

レクサスからは、匠のひとりとして、田原工場でレクサス車の最終検査工程を担当する菅沼克明氏が登場。最新テクノロジーによって日々変革している生産工場において、引き続き人が重要な役割を担っていることを体現している。

 

愛知県にある田原工場は、4億平方メートルの敷地面積を誇り、菅沼氏をはじめとする匠が膨大な時間を修行に費やし、研ぎ澄まされた感覚を身につけて、車両生産のすべての工程においてレクサス品質の番人として、その能力を発揮していると云う。

 

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。