TOYOTA GAZOO Racingは8月31日、LEXUS CUSTOMER RACING マンスリーレポートで、米国のWeatherTech SportsCar Championshipと、国内SUPER GTの結果を発表した。
WeatherTech SportsCar Championship第8戦ロード・アメリカ
IMSA Sportscar Weekend
8月5日(木)から8日(日)にかけて、米国ウィスコンシン州エルクハートレイクに位置するロード・アメリカで、2021年WeatherTech SportsCar Championshipシリーズの第8戦が2時間40分レースとして開催された。
今季の同シリーズには、バッサー・サリバン・レーシングから2台のLEXUS RC F GT3がGTDクラスに参戦。今大会には12号車でフランキー・モンテカルボとザック・ビーチ、14号車はジャック・ホークスワースとアーロン・テリッツのコンビで出場した。
2020年のロード・アメリカ戦では、LEXUS RC F GT3が1-3フィニッシュで2台共に表彰台という好成績を残しており、今大会にも期待がかかっていた。
予選は変わりやすい天候の中で行われ、14号車が総合でもトップとなるタイムでポールポジションを獲得。12号車は7番手につけた。
予選から一転、ドライで戦われることとなった決勝レースでは、ポールの14号車が、スタート時に車線を変更したとしてドライブスルーペナルティを科され、ほぼ最後尾へと後退。これにより14号車は他車とは異なるピット戦略に切り替え、レース前半にフルコースイエローが出される直前にピットイン。この作戦が効を奏し、一時14号車は2位までポジションを上げた。
しかし、前半2回のフルコースイエローが出されたあとは、グリーンフラッグのままレースが推移。14号車は後半燃料をセーブしての走行を強いられ、5位フィニッシュとなった。
7番手からスタートした12号車は、序盤からじりじりと順位を上げていき、一旦は首位に立つも、ピットイン直後にフルコースイエローが出されるなどタイミングの不運もあり、ピット後は10位に後退。後半を担当したビーチが6位までポジションを上げてチェッカーを受けた。
SUPER GTシリーズ第3戦 鈴鹿サーキット
FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE
SUPER GT第3戦「FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE」が8月21日(土)、22日(日)の両日、三重県の鈴鹿サーキットで行われた。当初の5月末予定から8月へと延期されていた第3戦鈴鹿ラウンドがようやく開催となった。
今大会もK-tunes RC F GT3 96号車のシリーズエントリードライバーの阪口晴南がGT500クラスの車両に代役参戦するため、ドライバーを変更。開幕からの3戦で代役を務めていたTGR-DCドライバーの平良響が体調不良に見舞われたため、今大会は同じくTGR-DCドライバーの小高一斗がドライブした。
21日(土)は降雨の予報もあり、直前に行われたFIA-F4のレース中には軽く路面を濡らす場面も見られたが、その後雨は止み、コースの一部に濡れた部分を残すものの、ほぼドライ、気温27度、路面温度31度とこの時期としては涼しいコンディションで、ノックアウト方式の予選が開始された。
GT300クラスはQ1を2組に分けて実施。A組ではジュリアーノ・アレジがドライブするarto RC F GT3 35号車が好走を見せ、6番手でチームとして初となるQ2進出を決めた。
Q1のB組では、午前中の公式練習走行で6番手と速さを見せていた96号車が、コースインしてすぐにブレーキのトラブルに見舞われ、アタックできず。ノータイムで最後尾スタートとなった。
Q2では、35号車が13番手タイムをマークし、決勝レースに臨むこととなった。22日(日)前日の予選でトラブルに見舞われた96号車は、無事に車両を修復し、決勝を前に行われたウォームアップセッションではトップタイムをマークするなど好調さを見せた。
決勝日も雨の予報があったが、スタートを前にした午後2時過ぎには晴れ間も見え、気温31度、路面温度43度という暑さのドライコンディションでのスタート。直前のウォームアップ走行でアクシデントが発生した影響で、予定よりも10分遅れの午後2時40分、2周のフォーメーションラップの後に、決勝レースのスタートが切られた。
1台がウォームアップ走行でクラッシュしてスタートできなかったため、28番手からのスタートとなった新田守男のドライブする96号車は、1周目で4台パスすると、その後も着実に順位を上げていき、16位までポジションを上げて小高へと交代。
小高に交代した96号車は、一旦ほぼ最後尾の27位までポジションを落としたが、着実な追い上げで、35周目には17位まで浮上。しかし、終盤はタイヤの摩耗に苦しみ、それ以上の追い上げはならず。17位でフィニッシュ。
13番手スタートの35号車も、アレジのドライブで9位までポジションを上げたが、19周目にピットインして26位まで後退。そこからショーン・ウォーキンショーが追い上げを見せ、20位でチェッカーを受けた。