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2024年10月14日【イベント】

リーンモビリティ、幕張メッセのJMS2024で車両公開

坂上 賢治

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展示予定の車両

 

リーンモビリティは10月14日、新規調達(10億台湾ドル)により累計46億円の資金調達を実現。国内ヴィークル製造スタートアップとして最大の調達規模を達成。これにより都市型小型EV RideRoid(ライドロイド)「Lean3(リーン3)」の量産化に向けた重要なマイルストーンに到達した。

 

これにより生産性とコスト効率を最大限に考慮した車体と部品設計が完了。最適化された外観・内装デザイン・部品レイアウトを確立した。更に大部分の部品サプライヤーの決定に伴い量産金型の製作に着手。併せて台湾に於ける効率的な組立工程の計画も着々と進行しているという。

 

こうした進捗を踏まえ15日開催の「JAPAN MOBILITY SHOW 2024」でLean3車両を公開すると共に、11月には羽田イノベーションシティにて特別走行イベントも実施する。

 

また革新的な都市モビリティの実現に向けたB2Cでの導入に先駆けて、B2B, B2Gでの多様なパートナーと協業も始動させる。より具体的には行政との取り組みとして愛知県豊田市との連携を開始。これらの取り組みは、Lean3の市場導入に向けた着実な布石であり、次世代モビリティ社会の実現に向けた自社の強い決意を示すものだと謳っている。

 

先の通りJAPAN MOBILITY SHOW 2024での「Lean3」試作車両の出展については、10月15日(火)から18日(金)まで幕張メッセ(千葉県)で開催される「JAPAN MOBILITY SHOW 2024」で都市型小型EV RideRoid「Lean3」の車両を公開する。

 

Lean3は、都市生活者の真のニーズに応える革新的なマイクロモビリティとして開発を進めており、独自の「アクティブ・リーン・システム」を搭載。小型・軽量ながら高い安定性と快適な乗り心地を実現している。今回はスタートアップデモエリアでの車両展示ならびにスタートアップブースST-11へのパネル出展が実施される見込みだ。

最新の Lean3 の量産構造

 

革新的な都市モビリティエコシステムの構築
同社は、Lean3を単なるハードウェア提供に留めず、日常生活での使いやすさ、導入のしやすさ、さらには移動そのものの魅力を大きく向上させる包括的なサービス・事業モデルの開発に取り組んでいく。この新しいモビリティエコシステムは以下の要素で構成される。

 

1.利便性の向上
– 駐車場事業者との連携、遊休スペースの有効活用
– スマートフォンアプリとの連携、利用者情報の統合管理

 

2.導入障壁の低減
– リースや保険サービスの提供
– シェアリングモデルの構築
– 包括的なメンテナンスサービスの提供

 

3.移動体験の魅力向上
– LTEやユーザーのスマートフォンを活用した車両情報の収集・分析

 

愛知県豊田市との包括的パートナーシップ
自治体との連携の一例として、豊田市との協力関係構築を進めている。豊田市では、2025年のLean3の導入を目指し、公務用車両としての活用や、市内観光地における利用促進に加え、市民への導入支援策などを検討している。

 

さらに豊田市内の事業所・団体へのLean3 の通勤用車両としての導入検討促進に向けて、多面的な連携を進めていく予定。このような先進的な自治体との協力は、Lean3の実用性と社会的意義を実証する重要な機会となる。

 

日本初「Lean3」走行イベントの開催
(羽田イノベーションシティ HANEDAスマートシティEXPO2024・PiO PARK X )
JAPAN MOBILITY SHOW 2024での展示に加え、2024年11月2日(土)、3日(日)の2日間、羽田イノベーションシティ(東京都大田区)で開催されるHANEDAスマートシティEXPO2024内、「PiO PARK X」にて展示、走行イベントを行う。

 

PiO PARK X の詳細:
https://piopark.net/info/detail/289/

 

今後の展開について
当社は、2025年のLean3の市場投入に向けて、開発を加速させている。今後も事業パートナーとの連携を強化し、都市交通の未来を変革する新しいモビリティソリューションの実現に取り組んでいく。

 

当社代表取締役CEO 谷中壯弘のコメント
“Drive Lean, Live Life”  私たちは、効率的でムダのないモビリティ(Drive Lean)が、人々のより豊かな生活(Live Life)につながると確信しています。Lean3を通じて、都市の移動をより簡単に、より楽しく、そしてより持続可能なものにすることで、人々の生活の質を向上させたいと考えています。そこで、このビジョンを実現するためには、多様なパートナーとの協力が不可欠です。私たちと共に未来のモビリティ社会を創造していく仲間を広く募集しています。

 

CEO 谷中壯弘 プロフィール
1993 年に東京大学工学部を卒業し、トヨタ自動車株式会社に入社。シャシー設計・⾛⾏制御システムなど開発実務の後、新コンセプト⾞両の企画 や都市交通システムの研究開発を担当。数多くのコンセプトカー開発や実証プロジェクトを推進する中で小型モビリティがもつ社会的可能性を発見し、自らのライフワークとすることを決心する。2022年に Lean Mobility社を創設。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。