ローソンは5月2日、地球温暖化抑制やエネルギー多様化等に対応した持続可能な社会の実現に向け、トヨタ自動車といすゞ自動車が共同開発した、水素を燃料とする燃料電池小型トラック(FC小型トラック)を、10日から、福島県本宮市、東京都大田区の配送センターにそれぞれ1台ずつ導入すると発表した。
なお、福島県の配送センターへのFC小型トラック導入は、今回が初。これら取り組みは、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の研究開発助成事業「グリーンイノベーション基金事業/スマートモビリティ社会の構築」の下、実施されると云う。
自動車メーカー、物流事業者などのパートナーと共に、福島県、東京都でのFCトラックの社会実装を進めるローソンは、今後もこの助成事業の下、これら導入を進め、店舗への商品配送エリアを順次拡大していくとしている。
[FCトラック導入の概要]
①福島県本宮市
– 導入日:5月10日(水)
– 店舗への商品配送開始日(予定):5月14日(日)
– 配送エリア・店舗数:郡山市・須賀川市・白河市のローソン約12店舗
– 配送商品:おにぎり、デザート等のデイリー商品
②東京都大田区
– 導入日:5月10日(水)
– 店舗への商品配送開始日(予定):5月16日(火)
– 配送エリア・店舗数:江東区・中央区のローソン約10店舗
– 配送商品:おにぎり、デザート等のデイリー商品
<FC小型トラックについて>
– 概要:いすゞ社製小型トラック「エルフ」に、トヨタ社の燃料電池(FC)などを導入。
– 全長/全幅/全高:6.92m/2.21m/3.12m
– 乗車定員:3名
– 最大積載量:2,850kg(東京都のは2,800kg)
– 航続距離:約260km
– 最高速度:時速80km/h
– 水素貯蔵量:約10kg
ローソンは、2021年からAIによる配送ルートの最適化を開始し、現在は東北、関東、中部、近畿、中四国に対象エリアを拡大。また、2022年からは全国に約100カ所ある配送拠点の再編を進めるなど、配送効率を高める取り組みを推進。今後も、さらなるCO2排出量削減に取り組んでいくとしている。