ローソンは8月10日、地球温暖化抑制やエネルギー多様化等に対応した持続可能な社会の実現に向け、トヨタ自動車と日野自動車が共同開発した、水素を燃料とした燃料電池小型トラック(以下、FC小型トラック)1台を、東京都大田区の配送センターに導入したと発表した。
ローソンは、このFC小型トラックの実用性・利便性検証の走行実証実験のため、7月30日(金)から都内約20店舗への食品の配送を開始。今後は、実証実験による評価を踏まえ、社会的・ビジネス的観点において実用化可能かどうかを検証していく。
[FC小型トラック概要]
日野「デュトロ」をベースに、2代目MIRAIのFCユニット(FCスタック・水素タンクなど第2世代FCシステム)を活用し、動力および冷蔵・冷凍用ユニットなどの電源を燃料電池化。
<主要諸元>
– 全長/全幅/全高:7.02m、2.21m、3.09m
– 乗車定員:3人
– 最大積載量:2,650kg
– 航続距離:約260km
– 最高速度:時速80km/h
– 水素貯蔵量:約10kg
現在ローソンでは、事業モデルを環境にも配慮した持続可能なものへと進化させるべく、物流改革に取り組んでおり、その一環として、1月には関東、中部、近畿エリアにおいて、配送拠点から店舗までの組み合わせが最短距離となるよう、配送ダイヤグラムの大規模な組み替えを実施。約1,200店舗への配送拠点の変更やダイヤグラムの組み直しにより、配送コースを約3%減らし、CO2排出量も約3%削減(半年累計約612トン減)したと云う。
ローソンは、今後も配送に伴うCO2排出量削減を目指し、物流改革に取り組んでいくとしている。