ローソンは8月6日、オプティマインドと共同で、AIによる店舗配送ダイヤグラムの最適化の実証実験を開始すると発表した。
今回の実証実験では、現在は3ヶ月間固定となっている店舗配送ダイヤグラムを、当日の各店舗の在庫状況や発注数量を基に、オプティマインドのAIにより毎日最適なダイヤグラムに組み替えることで、日々の物量変化に合わせた配送体制を構築し、物流効率を極限まで高めることを目指す。
まず、2021年10月より、群馬県の常温・冷凍の配送センターから管轄店舗約400店舗に向けた配送を、オプティマインドのAIにより作成した3ヶ月間固定の店舗配送ダイヤグラムで行う。
事前にこの配送センターの配送車両48台の走行軌跡をGPSで詳細に解析した上で、店舗ごとの物量データを加味し、AIで店舗配送ダイヤグラムを作成したところ、配送台数を約8%(4台)削減し、CO2排出量も約7%(年間約100トン)削減出来ることがわかった。今後、他の配送センターでもAIによる店舗配送ダイヤグラムでの配送を順次広げていく予定。
さらにロ―ソンは、2023年度中には、3ヶ月間固定ではなく、当日の各店舗の在庫状況や発注数量を基に、AIが毎日自動で作成する最適な店舗配送ダイヤグラムでの低温・常温・冷凍の配送を行う予定。群馬県の配送センターでのシミュレーション上では、配送台数を約15%削減、CO2排出量を約17%削減できることが確認できた。店舗配送ダイヤグラムが毎日変更となることに対する店舗の負荷軽減策として、バックヤードへの納品専用エリアの設置、納品時間枠の設定、在庫状況も加味した店舗毎の納品優先度の反映等も合わせて検討している。
ローソンは今後も、CO2排出量を削減するなど環境にも配慮した持続可能なモデルへ進化すべく、お客様、加盟店にもメリットがある物流改革に取り組んでいくとしている。