日本ミシュランタイヤ(以下「ミシュラン」)は11月10日、奈良県の厳選した飲食店・レストランを紹介する「ミシュランガイド奈良2022特別版」を来春発行すると発表した。
約1300年前、日本の政治や経済、文化の中心地として栄えた奈良。東大寺、興福寺、春日大社などを含む「古都奈良の文化財」や、世界最古の木造建築を含む法隆寺地域の仏教建築物、紀伊山地の霊場と参詣道など世界遺産も多く、観光地としての魅力に溢れている。また、紀伊半島の内陸部に位置するため、内陸ならではの食材にも特徴がある。25品目もある大和野菜に代表される多様な農産物、イチゴ、梨、柿などの果物、そして大和肉鶏、大和牛、ヤマトポークといった畜産物など、名産品は多岐にわたり、古都の歴史背景とともに発展した食文化が楽しみな地域となっている。
なお、奈良県全域の飲食店・レストランを調査対象とするのは、2016年にウェブ公開した「ミシュランガイド奈良2017特別版」以来、6年ぶり。
ミシュランガイドは、現在世界32か国で厳選した飲食店・レストラン、宿泊施設を紹介している。その歴史は1900年に始まり、今年で121年目を迎えた。日本では、アジア初となる「ミシュランガイド東京2008」を2007年に、「ミシュランガイド京都・大阪2010」を2009年に発行。加えて2012年の「ミシュランガイド北海道 2012 特別版」を皮切りに、これまでに全国27エリアのおすすめの飲食店・レストラン、宿泊施設を紹介してきた。奈良については、京都、大阪、神戸とともに、「ミシュランガイド京都・大阪・神戸・奈良2012」で、奈良市を国内7番目に紹介し、奈良県全域を紹介する「ミシュランガイド奈良2017特別版」などで、多くの飲食店・レストラン、宿泊施設を紹介してきた。
また、ミシュランガイドは2020年から、持続可能なガストロノミー(美食)を実践する最前線にいる飲食店・レストランの取り組みに光を当てる、ミシュラングリーンスターの紹介を開始した。調査員は料理の調査と同時に、飲食店・レストランのサステナブルな取り組みを評価。そして真に献身的で、革新的な施設をミシュラングリーンスターとして紹介している。