写真左から、一般社団法人 京都府バス協会 竹内 哲也 専務理事。国土交通省 近畿運輸局 京都運輸支局 木原 健太 首席運輸企画専門官。国土交通省 近畿運輸局 京都運輸支局 岡本 昇 京都運輸支局長。学校法人 瓜生山学園 京都芸術大学 𠮷川 左紀子 学長。学校法人 瓜生山学園 京都芸術大学 芸術学部 鴨志田 由貴 教授。
京都芸術大学と京都運輸支局の両者は、交通領域を含む自動車産業界の課題解決手法に関して連携協定を締結した。なお同協定締結式には、京都運輸支局長 岡本 昇氏、京都府バス協会 専務理事 竹内 哲也氏、京都芸術大学学長 𠮷川左紀子氏が出席した。なお連携協定締結に係る各々の取り組みに係るコメントは以下の通り。
京都芸術大学 学長 𠮷川左紀子氏(抜粋)
京都芸術大学は、芸術の力でより良い社会の実現に貢献する芸術立国を理念として、毎年様々な連携プロジェクトに取り組んでいます。
本学では、芸術教育の一環として、すべての学科で色々なプロジェクトが行われていますが、省庁や自治体、企業の方たちと連携するリアルワークプロジェクトは特に人気があります。
自分たちがアイデアを練り上げ、工夫を凝らして制作した様々な作品が社会の中でどのように受け入れられ、多くの人たちの心を動かすのか、実際の体験を通して学ぶこと、これは大学の中だけでの授業とは全く異なる貴重な学びの経験になると考え、今回、バス・トラック・タクシーといった学生たちにも日頃の馴染みの多い自動車業界を開発する近畿運輸局京都運輸支局の皆様と共同して、アート思考・デザイン思考の力を活用して様々な課題に取り組む機会を与えられましたことを大変嬉しく思っています。
高齢化社会が進行する日本の社会には、モビリティの確保、移動手段の整備や人々の暮らしに直結する非常に重要な課題です。行きたいところに自由に移動できることや、その手段であることは、あらゆる世代にとって生活に欠かせない社会のインフラだと思います。
この連携協定の締結を機に、近畿地区のバスやトラック、タクシーといった運輸業界の皆様との共同で、より良い社会の実現という目標に迎え、様々な取り組みが進められることを願って、私からのご挨拶とさせていただきます。
国土交通省 近畿運輸局 京都運輸支局 岡本 昇 京都運輸支局長(抜粋)
当局が所管している自動車関係業界においては様々な課題を抱えています。原油価格や、原材料高騰などによる調達コストの増加などの課題もありますが、自動車関連のどの業界においても、人材不足が顕著になっています。
この度京都府バス協会が人材確保のイベントを実施されますが、そのバス業界でも人材不足の影響によってバス路線の減便や休廃止を実施せざるを得ないような状況に陥っています。
さらに、来年4月に労働時間規制が改正され、より多くの人材が必要となる、いわゆる「2024年問題」に直面しており、人材確保が喫緊の課題となっております。行政でも課題解決に取り組んでおりますが、社会情勢は目まぐるしく変化しています。
そのような中、課題解決のために大学と連携することで、新たな視点や気付きを取り入れることができないかと検討し、本日の協定を締結する運びとなりました。
京都芸術大学は、産・学・官に連携する様々なプロジェクトに取り組まれており、協定を締結できることを大変心強く思っております。この連携協定の締結を契機といたしまして、京都芸術大学が行っている芸術教育によって培われた力を取り入れ、課題解決となるべく邁進してまいります。
一般社団法人 京都府バス協会 竹内 哲也 専務理事(抜粋)
バス業界は運転者不足が大変危機的な状況になっており、経営そのものに影響を及ぼすような状況です。今回の協定で私どもをバックアップしていただくということで心強く思っております。
来年1月21日には、バス運転者に対する、低賃金・長時間労働という誤解と偏見を払拭するために、「バス運転手魅力発信イベント:バスええやん!バスどらフェス in 京都」を開催します。それにあたり、京都芸術大学と、京都運輸支局のバックアップに大きな期待をしています。
以下は上記に係る取り組みの一環となる。
バス運転手魅力発信イベント:バスええやん!バスどらフェス in 京都
日時:2024年1月21日(日)10:00~16:00(予定)
場所:京都運輸支局構内(京都市伏見区竹田向代町37)
主催:一般社団法人京都府バス協会