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2023年12月22日【共有経済】

京都芸術大学と京都運輸支局、交通産業の課題解決手法で連携

坂上 賢治

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写真左から、一般社団法人 京都府バス協会 竹内 哲也 専務理事。国土交通省 近畿運輸局 京都運輸支局 木原 健太 首席運輸企画専門官。国土交通省 近畿運輸局 京都運輸支局 岡本 昇 京都運輸支局長。学校法人 瓜生山学園 京都芸術大学 𠮷川 左紀子 学長。学校法人 瓜生山学園 京都芸術大学 芸術学部 鴨志田 由貴 教授。

 

京都芸術大学と京都運輸支局の両者は、交通領域を含む自動車産業界の課題解決手法に関して連携協定を締結した。なお同協定締結式には、京都運輸支局長 岡本 昇氏、京都府バス協会 専務理事 竹内 哲也氏、京都芸術大学学長 𠮷川左紀子氏が出席した。なお連携協定締結に係る各々の取り組みに係るコメントは以下の通り。

 

京都芸術大学 学長 𠮷川左紀子氏(抜粋)
京都芸術大学は、芸術の力でより良い社会の実現に貢献する芸術立国を理念として、毎年様々な連携プロジェクトに取り組んでいます。

 

 

本学では、芸術教育の一環として、すべての学科で色々なプロジェクトが行われていますが、省庁や自治体、企業の方たちと連携するリアルワークプロジェクトは特に人気があります。

 

自分たちがアイデアを練り上げ、工夫を凝らして制作した様々な作品が社会の中でどのように受け入れられ、多くの人たちの心を動かすのか、実際の体験を通して学ぶこと、これは大学の中だけでの授業とは全く異なる貴重な学びの経験になると考え、今回、バス・トラック・タクシーといった学生たちにも日頃の馴染みの多い自動車業界を開発する近畿運輸局京都運輸支局の皆様と共同して、アート思考・デザイン思考の力を活用して様々な課題に取り組む機会を与えられましたことを大変嬉しく思っています。

 

高齢化社会が進行する日本の社会には、モビリティの確保、移動手段の整備や人々の暮らしに直結する非常に重要な課題です。行きたいところに自由に移動できることや、その手段であることは、あらゆる世代にとって生活に欠かせない社会のインフラだと思います。

 

この連携協定の締結を機に、近畿地区のバスやトラック、タクシーといった運輸業界の皆様との共同で、より良い社会の実現という目標に迎え、様々な取り組みが進められることを願って、私からのご挨拶とさせていただきます。

 

国土交通省 近畿運輸局 京都運輸支局 岡本 昇 京都運輸支局長(抜粋)
当局が所管している自動車関係業界においては様々な課題を抱えています。原油価格や、原材料高騰などによる調達コストの増加などの課題もありますが、自動車関連のどの業界においても、人材不足が顕著になっています。

 

 

この度京都府バス協会が人材確保のイベントを実施されますが、そのバス業界でも人材不足の影響によってバス路線の減便や休廃止を実施せざるを得ないような状況に陥っています。

 

さらに、来年4月に労働時間規制が改正され、より多くの人材が必要となる、いわゆる「2024年問題」に直面しており、人材確保が喫緊の課題となっております。行政でも課題解決に取り組んでおりますが、社会情勢は目まぐるしく変化しています。

 

そのような中、課題解決のために大学と連携することで、新たな視点や気付きを取り入れることができないかと検討し、本日の協定を締結する運びとなりました。

 

京都芸術大学は、産・学・官に連携する様々なプロジェクトに取り組まれており、協定を締結できることを大変心強く思っております。この連携協定の締結を契機といたしまして、京都芸術大学が行っている芸術教育によって培われた力を取り入れ、課題解決となるべく邁進してまいります。

 

一般社団法人 京都府バス協会 竹内 哲也 専務理事(抜粋)
バス業界は運転者不足が大変危機的な状況になっており、経営そのものに影響を及ぼすような状況です。今回の協定で私どもをバックアップしていただくということで心強く思っております。

 

 

来年1月21日には、バス運転者に対する、低賃金・長時間労働という誤解と偏見を払拭するために、「バス運転手魅力発信イベント:バスええやん!バスどらフェス in 京都」を開催します。それにあたり、京都芸術大学と、京都運輸支局のバックアップに大きな期待をしています。

 

以下は上記に係る取り組みの一環となる。

 

バス運転手魅力発信イベント:バスええやん!バスどらフェス in 京都
日時:2024年1月21日(日)10:00~16:00(予定)
場所:京都運輸支局構内(京都市伏見区竹田向代町37)
主催:一般社団法人京都府バス協会

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。