京セラは、ドイツの自動車部品メーカーPreh(プレー)社に対し、触覚伝達技術「HAPTIVITY(ハプティビティ)」関連の同社特許(欧州特許 EP 2 461 233 B1)を侵害しているとして、4月5日(ドイツ現地時間)、ドイツのデュッセルドルフ地方裁判所に特許侵害訴訟を提起した。
同社はこれまで、Preh社に対し、同社が製造 · 販売する車載向けマルチメディアインターフェース(MMI)“All-in-Touch”ユニットにおける京セラ特許の使用に対するライセンス契約の締結を要求してきたが、現在もPreh社とのライセンス契約の締結には至っていない。
このような状況から、これ以上の交渉による解決は困難と判断し、やむなく今回の訴訟提起に踏み切ったとしている。
京セラは、2008年に触覚伝達技術「HAPTIVITY」の研究開発を始めて以来、さまざまな技術革新を図り、その中で考案した独自のバーチャルリアリティ技術は、これまで国内外の展示会に出展し紹介するとともに、特許を各国にて取得。
この触覚伝達技術「HAPTIVITY」を、車載機器、産業機器など幅広い用途にて実用化するために、自社で利用するだけでなく他社へのライセンス提供についても積極的に展開したいと考えていると云う。
また、京セラは、知的財産権を重要な経営資源と位置付けており、当社の知的財産権が侵害されたと判断した場合には、今後も毅然とした態度で臨んでいくとしている。