神奈川中央交通と慶應義塾大学SFC研究所は8月16日、昨年12月に締結した連携協力協定に基づき、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)循環シャトルバスの自動運転化に向けた共同研究に係る覚書を締結、自動運転レベル4による実用化への取り組みを推進すると発表した。
研究では、神奈川中央交通が運行しているSFCの本館ゾーンと看護医療学部ゾーンを結ぶ循環シャトルバス「鴨池急行 SoKanKan」の自動運転(レベル2)による定常運行を来春より開始し、安全面、旅客サービス面、走行面などの新たな課題解決に取り組むため、様々な研究者や学生、企業の斬新なアイデアや技術をオープンイノベーションにより実証・評価する場とする。運行については、2025年度には限定空間における自動運転レベル4による実用化を目指すとともに、研究で得られた知見や実績を活かし、将来的には神奈川中央交通の一般路線への水平展開へと繋げていく。
既存の枠にとらわれない新たな移動手段の在り方が求められるなか、神奈川中央交通は自動運転技術をはじめとする次世代のテクノロジーを活かした新しいモビリティサービスの実現を目指す。また、慶應義塾大学は自動運転車両をはじめ先端モビリティに関する研究教育の実績を有し、その成果をSFC周辺地域に展開することで最先端技術を前提とした次世代型まちづくりに寄与する。今後も神奈川中央交通と慶應義塾大学では、社会課題の解決や地域の持続的な発展に向け、より一層の連携協力を進めていくとしている。