KPMGコンサルティングは10月17日、さいたま市スマートシティ推進コンソーシアム( 所在地:埼玉県さいたま市、代表者:一般社団法人美園タウンマネジメント )が行うスマートシティ実装化⽀援事業でAIオンデマンド交通サービスの実証運⾏を支援する。( 坂上 賢治 )
これは、国⼟交通省が令和4年度「スマートシティ実装化⽀援事業」並びに、令和3年度補正予算「共創モデル実証プロジェクト」に係る実証実験として、さいたま市美園地区で実施される第3期実証運⾏をKPMGコンサルティングが支援するもの。
その〝さいたま市美園地区〟では、郊外住宅地で典型的に見られる過度な⾃家⽤⾞依存から脱却を目指しており、低環境負荷で誰もが移動し易い域内交通体系の構築と、今日一層の多様化が進むライフスタイルに柔軟に対応可能な移動手段として、AIシステムを活用したオンデマンド交通サービスの実証運行を進めて来た。
そうした中でKPMGコンサルティングは、2021年からこのコンソーシアムに参画。第2期実証運行( 2021年12⽉〜2022年2⽉ )では、定額料金や乗車インセンティブ付与等の試行でサービスの実装に向けたファイナンスモデルの検討を支援した。
これを踏まえ今回は、第3期( 2022年10⽉~2023年2⽉ )の取組みとして、前回の第2期実証運行時に検討したファイナンスモデルの実フィールドでの試行・検証を支援していく。
また、サービス精度向上や稼働率向上等による利用料収入増に向けて、人流データ等の解析による乗降場所配置検証や、予約繁閑に応じてポイントを付与する疑似的なダイナミックプライシング施策の実行なども担う。
これらによりサービス利用料以外の収益源を確保。地域で支えるファイナンスモデルの実現に向け、地域事業者等との連携や協賛メニュー等の開発・試行・検証も支援するなどして地域共創モデルの構築に貢献していく構えだ。
KPMGコンサルティングでは、「今後もさまざまな領域に精通した専門家が豊富な知見を活かし、スマートシティへの取り組みを通じて社会課題解決に取組む自治体と事業者を多角的に支援していきます。
また、各地での取組みを実証から実装へアップデートするために、地域に根付いた持続可能なスマートシティ構築を推進していきます」とコメントしている。