鴻池運輸は3月3日、ZMPが販売する無人フォークリフトCarriRo Fork(ウォーキータイプ)が動作している模様を報道陣に公開した。同機が動作している模様が収められたのは、3日に開設された鴻池技術研究所イノベーションセンター(技研IC)内にある物流現場を再現した実験場。
CarriRo Forkは鴻池運輸において、2020年5月より、導入に向けた実験が継続実施され、調整を重ねてきた。そして現在、同機は、ピッキング終了後の検品を完了させ、出荷できるパレットを垂直搬送機に載せて出荷するプロセスを技研IC内で再現している。
技研ICでは、CarriRo Forkの採用の理由として「CarriRo Forkは導入・操作が容易であること」「ZMPの開発や対応の速さ」、そして「ZMPの自動運転技術の今後の応用や発展」を挙げている。
今後、鴻池運輸では導入現場での環境構築や業務構築、動作精度・速度、安全性、人や他の装置との共存の可能性について引き続き検証及び確認を行ったうえで、現場への導入を進めるとしている。
一方、ZMPでは動作間のさらなるスピードアップ、現場の作業者でも可能な簡便な走行ルートの設定や修正の機能、そしてパレット認識機能「ForkEye」を活用したトラックの自動での積み下ろしの実用化に向けて、鴻池運輸をはじめ物流各社と共同で取り組みを行う予定だ。
【無人フォークリフトCarriRo® Forkについて】
無人フォークリフトCarriRo Forkは、ZMPがこれまで自動運転開発で培ってきた、自動運転技術を活用して開発された製品。フォークリフトのベース車両には、Linde Material Handling社製の機体を使用している。フォークの自動運転には、「レーザー誘導型」の方式を採用しており、動作精度±10~20mmを実現している。これにより、物流倉庫や工場内の搬送作業のパレット搬送を自動化、省人化することが可能になった。簡単なセットアップで作業エリアの事前マッピングから運用開始まで数日で実現できることが特徴で、喫緊の課題となっている労働力不足を軽減し、社会課題の解決に貢献することが期待される。
◾CarriRo Fork製品ページ :https://www.zmp.co.jp/carriro/carriro-fork
【CarriRo Fork価格】
CarriRo Fork(ウォーキータイプ):5年リース 月額22.6万円(税別)
CarriRo Fork(リーチタイプ):5年リース 月額33.8万円(税別)